発行元:雷鳥社
- 編集者・ライターのための必修基礎知識のまとめ
- 編集者・ライターのための必修基礎知識を読んだ理由
- 編集者・ライターのための必修基礎知識で仕事に生かせるポイント
- 編集者・ライターのための必修基礎知識の目次
- 編集者・ライターのための必修基礎知識の感想
編集者・ライターのための必修基礎知識のまとめ
基本的に紙の雑誌・紙の書籍の編集者に向けてかれた本です。細かい印刷の話とか、ありますしね。出版物の流通業界のお話とか。だからといって、紙の雑誌&紙の書籍編集者だけにこの本を読ませておくのはもったいないです。コンテンツを作ることとは?企画を立てることとは?と言うことがよく分かります。また、忘れがちな権利関係についてもしっかり触れられています。Web業界でコンテンツマーケティングを行おうとしている人で、いままでコンテンツを作った経験値がない人にはおすすめの本ですよ。企画を立てる&コンテンツを作るということにWebも紙も、差が無いのですから。
編集者・ライターのための必修基礎知識を読んだ理由
会社の若者にコンテンツ作成の基礎を教えたかったから
編集者・ライターのための必修基礎知識で仕事に生かせるポイント
「01 編集者の仕事とは」、「02 企画を立てる」、「03 取材をおこなう」、「04 原稿の書き方」、「05 原稿整理と校正・校閲」、そして「08 著作権を知る」ですな。
編集者・ライターのための必修基礎知識の目次
01 編集者の仕事とは
02 企画を立てる
03 取材をおこなう
04 原稿の書き方
05 原稿整理と校正・校閲
06 デザインする
07 印刷する
08 著作権を知る
09 出版流通を知る
10 電子書籍の現状と未来
編集者・ライターのための必修基礎知識の感想
仕事でコンテンツを作ることになったのですが、やる気のある若者に仕事を振ったのですが…ダメでした。なぜだろう?なぜに、無駄に長いページを作ろうとするのか?同じような情報を何度も掲載しようとするのだろうか?本人的には「一生懸命、マーケティングを学んだのです!」ということなのだが。
これ、マーケティング云々の話じゃないな、と言うことに、あるとき気がついたのです。みんな、おまえのつまらないエッセイを読みたいわけじゃないし、我々のどーしようも無い内輪な橋を知りたいわけじゃないのだ。
「そもそも、この企画、面白いと思ってる?」
「…面白くないですか?」
そこで気がついた。今の若者、コンテンツを企画するとか、コンテンツを作成すると言うことを知らないのだ、と。まぁ、わたしだって、その昔、先輩に教えてもらったのだけれどね。
と言うことで、久しぶりにこの本を、手に取った。今度は自分が学ぶ以上に、人に教えるための教科書として。
本書の前書きで、頭をひっぱたかれた気分です。
編集とは、ある目的を達成するために、「一見無関係に見えるものを組み合わせて大きな意味を持たせる」「つまらなそうなものを楽しそうに見せる」「わかりにくいものをわかりやすくする」「難しいものをやさしくする」「興味が持てないものに興味を持たせる」仕事です。「むずかしいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを面白く」という永六輔氏の著作がありますが、この本のタイトルは、そのまま編集の極意だといえるのです。
そうなんだよな。これが、編集の基本、コンテンツ作成の基本なんだよ。マーケティング的云々は、このベースができてからの話なんだよ。
ということで、印刷と、流通の章以外、みんなで本書を読み合わせしようと思った今日この頃。
タイトル:編集者・ライターのための必修基礎知識
発行元:雷鳥社