まとめ
家電も、そして自動車も。スペックを追い求めることで普通のユーザー、普通の消費者を切り捨てるんだろうな。高度化する性能についてこれないユーザーを「わからない奴がダメなんだよ」と上から目線で語るんだろうな。そうならないためにも、横井軍平さんの考えをしっかり心に刻もうと思います。
この本を読んだ理由
仕事に活かせるポイント
”「売れる商品」を作るには”の章に出てくる教えですね。とくにこの3つですよ。①ユーザーは何を「求めていない」か②「すごい商品」はユーザーには必要ない③技術に惚れ込んではいけない、水平思考をしろ。
目次
第1章 アイディア玩具の時代
第2章 光線銃とそのファミリー
第3章 ゲーム&ウォッチの発明
第4章 ゲームボーイ以降
第5章 横井軍平の哲学
感想
この本は1997年に発行された「横井軍平ゲーム館」の復刻版。
「横井軍平ゲーム館」も読んだことあります。が、もう一度読むわけですよ。
ものすごくいい本です。
日本の製造業、サービス業に必要な考えが詰まっているのです。
さすが、ゲーム&ウォッチと、ゲームボーイを産みだした人です。
0から1なんだよね。横井さんが得意なのは。
そして、その1は枯れた技術って言うことなんですよね。
で、2021年にこの本を読んでも、この言葉は心に刻んでおきたいわけですよね。
技術者は、見栄を捨てることが大切
すべてを自分でやろうとしてはいけない。専門家に任せることを考えよう
技術者になるな。プロデューサーになれ
プロデューサーに必要なのは、専門知識でなく、ものの根本の理屈
若い人には外側から見る目と勇気を持って欲しい
本当の問題は、若い人よりも上に立つ人
企画を、製品をプロデュースするとは、どんなことなのか?が、何となく見えてくる…気がします。