著者:山口周
発行元:株式会社KADOKAWA
まとめ
読書というのは、最もコストパフォーマンスの良い情報収集方法なのですよ。Google先生に教えを請うよりも、どっかの講義に潜り込むよりもね。そんな読書のTipsがぎっしり詰まった本です。私のような活字ジャンキーはもちろん、必要に迫られて本を読まなければならない人にお勧めですね。
この本を読んだ理由
そりゃ、私、活字ジャンキーですから。趣味を少しでも仕事に活かしたいのです。
仕事に活かせるポイント
「そのときを逃したら二度と、出会えない。だから、ピンときた本は買え!」という著者の教えですね。
目次
第1章 「仕事につなげる読書」6つの大原則
第2章 【ビジネス書✕何を読むか】ビジネス書は「これだけ」読めばいい
第3章 【ビジネス書明けるどう読むか】古典には読む「順番」がある
第4章 【教養書✕何を読むか】好きな本を読んで「ライバルと差別化」する
第5章 【教養書✕どう読むか】情報の「イケス」をつくれ
第6章 「書店を散歩する」技術
第7章 「本棚」で読書を仕事につなげる
感想
新卒で入った会社では、大量の読書を求められたのですね。もう、しゃれにならない量の本を読め、と。そりゃ、出版社でしたからね。書籍購入費用は全額経費で落ちましたしね。イイ会社でした。
で、そんな会社で、仲の良かった先輩がよく訊いてきました。「その本の中で、心に刺さったフレーズは何か?」と。その質問に回答できないと、怒られたんですよね。ちゃんと本を読んでいないだろう、と。逆に、たくさんのフレーズを答えても、怒られたのですよね。「そんな名作のわけないだろう。どこかきっと、引用元があるんだから、その引用元を読め」と。
小学生からの活字ジャンキーで、本、雑誌、単行本が手元にないと死んでしまうような私であっても、なかなか大変な環境でしたね。言い訳が通じない環境でひたすら読書をするのですもの。
ただ、その環境で身につけた読書術が、今の仕事でも、生きています。
ありがとうございます。
で、本書を手に取る。通算、2回目ですね。
2回目であっても、激しく頷きながら、線を引きながら、ブックマークをしながら、本書を読み進めてしまいました。紙の本ではなく、Kindleですが、十分に書き込みはできますよ、と。
で、2回目も思うのです。
著者が言う、「仕事につなげる読書」6つの大原則だけを覚えておけばいいかもしれない。この大原則こそが、この本で一番著者が伝えたいことだと思う。それは第1章の小見出しにもなっています。
原則1 成果を出すには「2種類の読書」が必要
原則2 本は「2割だけ」読めばいい
原則3 読書は「株式投資」と考える
原則4 「忘れる」ことを前提に読む
原則5 5冊読むより「1冊を5回」読む
原則6 読書の「アイドルタイム」を極小化せよ
ということで、この内容をEvernoteに記して、ブログにも残して、次の本を読みに行くのです。
そして、また、暫くすれば、この本に立ち戻ってくるんだろうな、と。
タイトル:読書を仕事につなげる技術
著者:山口周
発行元:株式会社KADOKAWA