著者:大野耐一
発行元:日本能率マネジメントセンター
まとめ
トヨタ生産方式の生みの親と言える大野耐一さんの著書。著書と言うよりも考え方をまとめた本。世の中にあまたあるトヨタ式の本とは趣が異なります。野村ノートと、野球感について語る野村克也さんのような関係性ですね。生産ラインや、製造業に関わる人以外、働く大人に読んで欲しい1冊ですね。
この本を読んだ理由
トヨタ式について調べるのが、ある意味、ライフワークなのです。
仕事に活かせるポイント
「価値(Value)と価格(Price)を混同してはならない。製品がその価格で売れるのは、顧客にとって価値があるからである」。と言うこの考えですな。
目次
第1章 トヨタの現場力
第2章 限量経営の本質
第3章 自働化とジャスト・イン・タイム
第4章 減量生産と合理化
感想
本書の著者はトヨタ生産方式の生みの親と言われている大野耐一さん。すごいな、大野さんが書いた本なんだ。そう思ってしまうのですが。『大野y耐一の現場経営』と『新装版 大野耐一の現場経営』を再編集したもの。なので、両方の本を読んだことのある人であれば、読む必要は無いんじゃないのかな、なんて思う。
わたし、両方を読んだことないけれど。
大野さんが語るように記されている本文を読み進めていると、すぐそこに、大野耐一さんがいるように思えてくる。
トヨタ生産方式のフレームワークを語るような類似書とは、大きく違う。
そりゃ、そうだ。
トヨタ生産方式を産みだした人だからね。
いわば、野村ノートと、野球感について語る野村克也さんのような関係性ですね。
野村克也さんが野球について語るとき、その内容の多くは人生論であるように、大野さんも人生や、働き方そのものについて語るんだよな。
それがいいんですよね。