まとめ
「デジタルマーケティング」というと、なぜだか知らないですが、ニアリーイコールで「ツールの購入/ツールの導入」になっているのですよね。まだ、ツールの運用とかならいいんですけれど。そんなデジタルマーケティングに疑問をいだいている人、もしくはそんなツールベンダーが開催する勉強会にでかけて、頭の中に大きなクエスチョンマークが並んでいる人にこそおすすめ。書いてある内容はいたってふつーのことだけれど、ふつーのことを確実にこなすのが一番難しいんだよね。
この本を読んだ目的
デジタルマーケティングの最前線でお仕事をしているワタシとしては、読むことが割けないタイトルですよ。「デジタルマーケティングの実務ガイド」って。アウディジャパンのマーケティング本部デジタルCRMマネージャーと言うお仕事をしている井上大輔さんの本ですから、これも読まねばならない理由ですよね。
目次
1章 はじめに
2章 デジタルマーケティングのSOW(スコープオブワーク)を定義する
3章 年間計画を策定する
4章 キャンペーン(プロジェクト)を企画・実行・レビューする
5章 人材管理・社内調整
感想
デジマというのは、デジタルマーケティングというのはツールの購入でも導入でもないし、リスティング広告をすることでもない。メルマガを配信することでもないしね。日々の業務に追われているデジマ担当者の心のバイブルといいますか、強い武器になるのがこの1冊です。
著者は、現在も、以前も、デジタルマーケティングの最前線で戦い続けている人。
その戦場で戦い抜き、生き残ってきたノウハウが、この本書には詰まってるのですよ。
なによりも「デジタルマーケティングのSOW(スコープオブワーク)を定義する」ということが章立てられているというのが、ものがたっていますよね。デジタルマーケティングッテ範囲がものすごく広いんだよな。広告の世界ではアトリビューション、アトリビューションと騒いでいるのに、間接効果はWeb広告の世界だけにしか見られないわけないんだよね。
ものすごく広い範囲の中で、成果を出すためにはどうすればいいのか?
カスタマージャーニーマップの使い方や、KPIの設定方法、そして、社内調整や、教育の方法まで紹介しているのが素敵です。重要なのは、この逆なんだけれどね。担当するメンバーを教育して、社内調整をして、KPIを考えて、カスタマージャーニーマップを作成してそれをベースに運用していくと。
この本、ものすごく役に立つ本ですな。