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マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

デジタル化を勝ち抜く新たなIT組織の作り方

著者:ベイカレント・コンサルティング
発行元:日経BP

 

目次

序文
第1章 デジタル時代の革新的サービスとIT部門
第2章 追い詰められるIT部門
第3章 デジタル時代のITイノベーション
第4章 IT部門のトランスフォーメーション
第5章 IT部門発のイノベーション組織
第6章 戦略的ITガバナンス
第7章 新IT組織を機能させる施策

 

感想

IT系・デジタル系では非常に評判のよろしいベイカレント・コンサルティングの精鋭が記した「このままじゃ、御社の情シス、たち行かなくなっちゃうよ」という啓蒙本。

 

「いやいや、情シスが無くなるなんてことはないでしょう」と、思った貴方、それは半分正解で、半分間違えだと。情報システム部という部署は、間違いなく、これから左記の未来も残りますよ。でもね、旧来的な情報システム部の仕事は、なくなってしまう。社員のパソコンのおもりや、基幹システムや、業務システムの重りだけをしているような部署はなくなってしまう。

 

情報システム部ってさ、デジタルマーケティングの支援も行うんだよ。
え?ですよ。

 

デジタルマーケティング、データマーケティングが一般的になっているこの21世紀、データを取り回すために強力が必要な部署と言ったら、情報システム部だ。情報システム部にお願いしなければ、DBに溜まっている顧客データを抜き出すことすらできないしね。新たなツールを導入して、マーケティングや、営業に活用しようとしても、マーケティングや、営業の部署の人は社内システムのことに明るくないので、導入の要件定義や、ツール選定のための要求整理は情報システム部にお願いしなければならない。旧来的な情報システム部って、社員から「こういうコトしたい」と請われたときに輝く部署。「どうすればいい?」「どれが最適?」と聞かれても、マーケティングや、営業の用務を知らないのだから、回答すらできない。

 

あぁ。

 

IoTだ、DXだ、デジタルマーケティングだ。そんな時代に情報システム部は縁の下の力持ちではなく、会社の主役な部署に躍り出てしまう。

 

だから、私達のようなコンサルファームが必要なんですよ、というベイカレントの宣伝本でもあるんだけれど、書かれている内容は至極全うで、これ、情報システム部以外の人も読んだほうが良い、名著だな。