発行元:日経ナショナルジオグラフィック
まとめ
遠い遠い宇宙の話よりも地球の話だよな。南アフリカに、イギリスに、エルサルバドル。どこの国も近くはないけどw自然科学のことも教えてくれるけれど、海外のことまで教えてくれるのが、良い本だよな。
この本を読んだ目的
自然科学の最新情報を仕入れるためには、毎月読まなければ駄目だよな、やっぱ。
目次
FEATURES
地球外生命探索の最前線
新時代を迎えるロンドン
体ひとつで巨岩に挑む
暴力が巣くう国の行方
謎だらけのツノゼミ
PROOF
バトンガールズ、希望を胸に
EXPLORE
汚染されるプランクトン
ゾウの皮膚の秘密
装甲車みたいな恐竜
力持ちのチョウ
THROUGH THE LENS
ベネチア取材昇進の日々
感想
今月号の巻頭特集は「地球外生命探索の最前線」。宇宙好きだし、地球外生命体を探すなんてロマンのあることだけれど、この特集が霞むくらいに、他の特集が面白かった。
そんな今月号の裏テーマは「生きる」だね。
すったもんだで大騒ぎしている東京オリンピックと比較するかのように「新時代を迎えるロンドン」という記事。治安がよろしくない地域をオリンピックによる再開発で生まれ変わらせた、と。そして、人口が減り続けていたロンドンも、1991年から反転し、いまや870万都市。第二次世界大戦前を超えました、と。しかし、EU離脱で、この繁栄はどうなるのかと。
命綱も、登山用具も使わずにロッククライミングを行う「フリーソロ」。そんなロッククライマーのアレックス・ホノルドを追いかけた特集「体ひとつで巨岩に挑む」。なんだろう。なんで、こんな命知らずのことに挑戦するのだろう?高所恐怖症のワタシとしては信じられない。
トランプ大統領の移民排除政策のど真ん中で揺れるエルサルバドルを紹介した「暴力が巣くう国の行方」。マフィアが犯罪組織のいきを超えているんだよな。完全に内戦状態。不法移民というより、難民だよな。パイナップルアーミーや、ゴルゴ13 の世界かリアルに繰り広げられてる感じだ。どうすればエルサルバドルに平和と安全が訪れるのか?
そして「バトンガールズ、希望を胸に」。
南アフリカのケープタウンのパレードに「ドラミー」と呼ばれるバトンガールたちがいる。アパルトヘイトがあった国で、人種を超え、経済的に豊かでない地域で、その格差を超え、子どもたちが団結する。なんだろう?集団行動が、嫌いな私ですが、この写真に心打たれた。