まとめ
地球上に未開の地はなくなってきた。けれども、未開の地は、まだあるんだよ。それは、人の記憶のなかです。その記憶の中を探検する。記憶のなかの思い出を見つける、と言うすごい話。そして、これが、わずか1ヶ月で行われたというとんでもないお話w
この本を読んだ理由
コロナで疲れてしまった私が、どこかに行きたいと思ったのでしょうね。
仕事に活かせるポイント
「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」という精神論は嫌いなのですが、こうやって知恵をひねって面白さを生み出すのがイイですね。
目次
第1章 スーパー小学生(タイ)
第2章 根無し草の男(タイ)
第3章 楽園の春画老人(セーシェル)
第4章 大脱走の男(南アフリカ共和国)
第5章 ユーゴ内戦に消えた友(旧ユーゴスラヴィア)
感想
高野秀行さんと言えば『恋するソマリア』。早稲田大学探検部出身のノンフィクションライター。世界の辺境秘境を旅するだけでなく、その様子を面白く、かつ読みやすい文章で紹介してくれる天才。
さすがっす。
で、今回、冒険の場所に選んだのは、人の記憶のなか。
過去、海外を旅して、出会った&経験したであろうことを募り、その中から「面白そうなもの」を選りすぐって、会いに行くという。
面白いなぁ。
人の胃奥のなかは、人跡未踏の場所がたくさんあるわけでね。
しかし、そんなところに踏み入ろうとは思わないですよ。そして、見つけたちょっとしたヒントから、思い出の中の人物に出会えちゃうだなんて、素敵すぎる。
が、思い出は思いでのままの方が良かったりするなぁ、ってことも。
今回も高野節、全開です。そして、やはり、高級リゾート地は、合法ぼったくりなんですよね。