著者:一ノ宮美成+グループK21
発売元:講談社
目次
第1章 “サラ金の帝王”武井保雄
第2章 右翼、暴力団、警察との歪な関係
第3章 地獄のサラ金帝国
第4章 武富士と山口組
第5章 京都戦争の舞台裏
感想
しかし、日本中、いたるところにまで広まった「武富士」という名前の消費者金融は、もう、存在しない。アコムや、レイク、プロミスは、まだ残っているのに、武富士はない。
加熱しすぎた貸出や、その過激な回収。そして、連続する自己破産に、グレーゾーン金利。いろんな要件が重なり、我が世の春を過ごしていた消費者金融各社はビジネスが成り立たなくなり、大手金融機関の子会社になったり、吸収されたり、倒産したりした。
で、武富士はどこからも救われることなく、倒産してしまった。
なぜか?
その会社の成り立ちが、やばすぎたから、どこの会社も救えなかったのである。
そのブラック企業すぎる中身や、セクハラ・パワハラ上等の上下関係にも驚かされるけれど、山口組・稲川会・後藤組・山健組・会津小鉄といった暴力団に、皇民党などの右翼、同和団体、ヤメ検の悪い方々、大蔵官僚の悪い方々。。。出てくる出てくる凄い悪い方々。
で、賄賂賄賂賄賂・・・・裏金裏金裏金・・・の連続。
もう、どんなに悪くても、その極悪人を取り巻くプロフェッショナルがいれば、株式上場できるし、経団連にも入れるのね。
もう、ちょっとしたヤクザ映画ですよ。下手なVシネマじゃ、太刀打ちできないレベル。
ここに書かれていることが本当なのか?ウソなのか?その判断はつきかねるけれど、たぶん、本当なんだろうなぁ。
そして、SLAPP訴訟ってこわいのね。
で、どこか骨のある映画会社はこの本をベースに映画を作ってくれないかしら。
フィクションでも面白い。
でも、武富士ほど悪くはないけれど、同じような営業をしていた会社に努めていたことあるので、この本にかかれていることは事実なんだろうな、と思ってしまう。
何も知らないで、武富士みたいな会社に近づいちゃだめなんだよなぁ。
で、日本のお偉いさんは悪い人ばっかwww