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マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

金融恐慌1907 米FRB創設の起源とJ.P.モルガン

著者:ロバート・F・ブルナー/ショーン・D・カー
訳者:雨宮寛/今井章子
発行元:東洋経済新報社

 

まとめ

新型コロナのパンデミックの後は、不景気がやってきそう。金融恐慌がやってきそう。そして、また、口にするのです。This Time is Different。今度は違うってね。この本の原題が、まさにThis Time is Different。みんな、「今回は特別だ」と思うんだよね。そんなことないんだよ。賢者は歴史に学ぶんだよ。そして、疫病に関しても、This Time is Differentだな。

 

この本を読んだ理由

新型コロナウィルスのパンデミックの後には不景気がやってきそうな気がしておりまして、そんな不景気について、諸々調べております。

 

仕事に活かせるポイント

パターン化できる箇所は多いので、そこをきっちり気にかけることですな。

 

目次

第1章 ウォール街の支配者たち
第2章 金融システムへの衝撃
第3章 「静かなる」暴落
第4章 やせ細る信用
第5章 富と名声を求め続けた銅の王者
第6章 買い占めと引き締め
第7章 ドミノ倒し
第8章 最後の貸し手、資金決済機構
第9章 ニッカーボッカー信託会社の繁栄と陰り
第10章 社長の不信任投票
第11章 古典的な取り付け騒ぎ
第12章 「支払い能力はあるのか」
第13章 アメリカ信託会社の絶体絶命
第14章 証券取引所の危機
第15章 渦中のニューヨーク
第16章 興奮のるつぼ
第17章 20世紀のメディア
第18章 迅速且つ徹底的な救済
第19章 絶望からの脱出
第20章 後生への遺産
教訓 「完璧な嵐」を生み出す7つの要素
100年後の考察 2007年サブプライム危機との類似

 

感想

新型コロナウィルスの影響で、世の中、大変なことになっています。疫学医学面もヤバいのですが、それ以上に経済面がヤバい。新型コロナのパンでミックで亡くなる人よりも、不景気で亡くなる人の方が多いんじゃないか?と言う意見もあったりするほど。命と経済どっちも重要という話もありますが、経済の法がヤバそうな気がするので、最近、この手の本を読んでいます。

きっとくるよな、経済危機。

でも、リーマンショックの時と違うだろうな。

と、そう思うのがだめらしい。

This Time is Different。

ではない。

すべての金融危機には同じような兆候があると、この本では述べられている。その兆候は「完璧な嵐を生み出す7つの要素」として紹介されている。
その7つの要素とは次の通り。
①体系的構造
②急速な経済成長
③不十分は資本バッファー
④危機をあおるリーダー
実体経済の危機
⑥過度の恐怖、拝金主義、その他極端な行動
⑦集団的行動の失敗

「体系的な構造ってなんだよ?」とおもったら、「情報の非対称性」だとな。
なんだ? 「失敗の本質か?」とおもってしまう、今日この頃。

あ、金融危機とは金融政策と、政治の失敗なんだな。

と考えると、新型コロナウィルスのパンデミックによってもたらされる未来も見えたな。