著者:リチャード・リンゲマン
発行元:悠書店
目次
第1章 プレリュード・土曜日
第2章 本土攻撃に備えて
第3章 激変する景観―戦時経済と社会
第4章 戦時生産―世界の兵器庫
第5章 労働力と女性
第6章 映画と戦意高揚
第7章 物不足と闇取引き
第8章 娯楽、気晴し、流行、愚行
第9章 人種差別と暴動
第10章 終戦
感想
平均的な日本人の脳みそを揺すってくれる名著ですな。
太平洋戦争中の日本は、どんな生活をしていたのか?なんて、本は山のようにあるけれど、その逆、太平洋戦争中のアメリカではどんな生活が送られていたのか?なんて本は少ない。
本書は、数少ない、そんな本。
アメリカは今も昔も、世界一の経済力と工業力を持っていた。そりゃ、そんな国とガチで戦争すると、負けますよね、と。
でも、戦前の日本も、ソコソコの大国だったのよ。まぁ、アメリカと比較にならないくらい小さく、弱かったけどね。
でも、アメリカが戦ったのは日本だけじゃない。ドイツとも、イタリアとも戦ったのよ。
そりゃ、日本も世界中を敵に回して戦ったけどね。でもね、戦場は東南アジアと、太平洋。しかし、アメリカは南アフリカと南アジア以外を戦場として戦ったのよ。
サスガのアメリカも、全国力を投入しないと、戦争を遂行することができなかった。そのために、どのような犠牲を国民に強いたのか?どんな分野でどんなことをおこなったのか?が、しっかりと書かれている。
アメリカの生産力の凄さがよく語られているけど、アメリカだって、マッハのスピードで大量生産の仕組みを立ち上げたのよ。
そりゃ、無理が祟るわけよ。
銃後のアメリカ人:1941~1945 ―パールハーバーから原爆投下まで―
- 作者: リチャードリンゲマン,滝川義人
- 出版社/メーカー: 悠書館
- 発売日: 2017/07/10
- メディア: 単行本
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タイトル:銃後のアメリカ人:1941~1945 パールハーバーから原爆投下まで
著者:リチャード・リンゲマン
発行元:悠書店
オススメ度:☆☆☆☆(面白い!)