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マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

鉄路の果てに

著者:清水潔
発行元:マガジンハウス

 

まとめ

父親は戦争中、満州にいたという。千葉津田沼鉄道第二聯隊に入隊した著者の父親は、満州日中戦争を戦った。そして、終戦。著者の父親はソ連軍に拘束され、シベリア抑留経験することとなった。そんな父親人生を経験する旅にでかけた著者。この本はいわば、自分のルーツを探る旅なのだ。

この本を読んだ理由

ワタシの夢って、ウラジオストクからサンクトペテルブルクまでシベリア鉄道のって旅することなのです。そんな私ですから、シベリア鉄道に関する本は手にとってしまうのです。

仕事に活かせるポイント

重要なの行動力と突破力なんです。

目次

序章 赤い導線
1章 38度線の白昼夢
2章 ここはお国を何百里
3章 悲劇の大地
4章 ポストーク
5章 中露国境
6章 シベリア鉄道の夜
7章 抑留の地
8章 黒パンの味
9章 バイカル湖の伝説
終章 鉄路の果に

感想

この本は自分のルーツを探る本なのです。ルーツ探しは、誰でも、どこでも行える。カメラマンでもある著者に、カメラの基礎を教えてくれた父。その父親が、経験をした戦争の歴史を追体験するという。

 

戦争中、著者の父親経験したこと、戦争中、日本軍が行ったことだけを抜き出したら、それは暗く辛い物語になったことでしょう。しかし、そんな暗さや辛さ感じさせながらも、クスッと笑える楽しさ感じさせながら、話は進んでいく。これは著者の性格もあるだろうし、共に旅をした青木センセイのおかげでもあるのだろう。いや、著者があえて楽しくなるように文章を書いていたのかもしれない。

 

シベリア鉄道の歴史はシベリア開発の歴史であり、シベリア開発の歴史は、戦争の歴史でもある。負の歴史を現代に生きている我々がなんとかできるものではない。しかし、そのような歴史があったということを忘れてはいけないのだ。

 

そして人は進化をするので、いつまでもシベリア鉄道のご飯が美味しくない、ということはないのだ。

 

シベリア鉄道に乗って、ホント旅がしたい。そして、冬のバイカル湖を見てみたいですわ。

 

鉄路の果てに

鉄路の果てに

 

 

タイトル:鉄路の果てに
著者:清水潔
発行元:マガジンハウス