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日本人のための第一次世界大戦史

著者:板谷敏彦
発行元:KADOKAWA

 

 

日本人のための第一次世界大戦史のまとめ

坂の上の雲」に書いてあることを信じてしまうと、まっこと小さな国にが一人で頑張ったって話になるんだな。日露戦争とは第ゼロ次世界大戦であった、と。日本とロシアをサポートするための戦争がヨーロッパで行われる可能性があったという。そして、そういう時代の流れが第一次世界大戦へと続き、第一次世界大戦の戦後処理がいまの世界情勢を作っているのだという。なんだろうな。司馬遼太郎の世界はフィクションだけれど、歴史の教科書にくらいノンフィクションを書いていおいてほしい。いや、書いてあるんだ。塹壕戦も、戦車も、Uボートも、日本の参戦出てくる。出てくるけれど、全部がつながってないんだよな。そして、第一次世界大戦終戦してから100年以上が経過した今も、その歴史の流れにいるということなんだな。

 

日本人のための第一次世界大戦史を読んだ理由

「日本人はこの戦争のことを知らなすぎる」というキャッチコピーにやられたので

 

日本人のための第一次世界大戦史で仕事に活かせるポイント

歴史に学べ、歴史を知れ、多方面から情報を集めろ

 

日本人のための第一次世界大戦史の目次

第1章 戦争技術の発達
第2章 国民国家意識の醸成
第3章 兵器産業の国際化と戦艦
第4章 世界から見た日露戦争
第5章 20世紀の新しい産業
第6章 第一次世界大戦勃発
第7章 日本参戦
第8章 戦線膠着
第9章 戦争の経済
第10章 消耗戦の中で
第11章 新兵器の登場
第12章 終戦
第13章 戦後に残されたもの

 

日本人のための第一次世界大戦史の感想

2022年3月、ロシア軍がウクライナに攻め込んだ。それも、3方面からキーウ(キエフですな)を落とすために。21世紀になって20年も経つのに、とりあえずロシアは先進国に分類されているのに。

しかし、これまた世界の予想を裏切って、ウクライナが善戦し、キーウが陥落することもなければ、ウクライナの政権が崩壊することもなければ、ポーランドに亡命政府ができることもなかった。

なによこれ。何が起きたんだ? と思ったあなたは、この本を読もう。ロジスティックが何よりも重要で、最新兵器を使いこなすだけでなく、指揮系統をちゃんと機能させるためには教育が重要だとよくわかる。もちろん、兵士のモチベーションはもっと大事。武器が進化すれば、戦術や、戦略だって進化するのだ。ブロック経済に移行しようと思っても、世界経済は相互依存関係になってしまっているのだ。欲しがりません勝つまでは、なんて先進論じゃ、そもそも戦争に勝つことはできないのだ。

でも、戦争を指揮する政治家や、司令部は、気合と精神力でなんとかなると、楽観的に思ってしまうのだ。

それは百年前と今も変わらない。

ってことをプーチンさんが教えてくれた。

まさか21世紀に塹壕戦が行われるなんてね。そんなこと思いもしなかった。

プーチンも、習近平も、北の将軍様も焦ってるんだろうな。戦争の形が大きく変わっちゃったんだよな。

いや、かわってないかも。情報戦は第一次世界大戦でもあったんだよな。手段が無線や、新聞から、インターネットに変わっただけだものな。

ほんと、戦争や、戦術について学び続けないとだめだな。


この本を読んでいたら読みたくなった本はこれ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

てか、第一次世界大戦の段階で、すでに「世界最終戦争論」だったんだよなぁ、と。いやはやなんとも。日本で日向を歩けない情報を徹底的に調べよう。

 

 

タイトル:日本人のための第一次世界大戦
著者:板谷敏彦
発行元:KADOKAWA