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世界大恐慌 1929年に何がおこったか

 

著者:秋元英一
発行元:講談社

 

世界大恐慌 1929年に何がおこったかまとめ

第一次大戦後、我が世の春を謳歌していたアメリカから始まった世界大恐慌アメリカの株価が大暴落したからなのよね・・・と言う話しは歴史の教科書で習うのです。が、実はそんなに単純ではないということがよく分かる本。金本位制というグローバルスタンダードを受け入れることで起きる問題、世界経済の連携度合いが進んだことによって起きた問題。複雑な要因が絡み合いドミノ倒しのように、雪だるまのようにどんどんどんどんおおきくなった不況。この不況をどう対応したのか?そして、この対応策は21世紀の今にあっても当てはまるのか?いろいろ考えさせられ、色々教えてくれる素敵な1冊。

 

世界大恐慌 1929年に何がおこったかを読んだ理由

世界大恐慌について知りたかったので

 

世界大恐慌 1929年に何がおこったかで仕事に活かせるポイント

世界は連動しているのだ。世界の動きをウォッチしよう。

 

世界大恐慌 1929年に何がおこったかの目次

暗黒の木曜日
市民達の大恐慌
市場崩壊のメカニズム
ニューディールの景気政策
ケイン理論への道

 

世界大恐慌 1929年に何がおこったかの感想

1929年に発生した世界恐慌アメリカで始まった株価の大暴落は、瞬く間に世界中に広まった。なぜか?第一次世界大戦後の世界経済は、既に密連携していたからなのだ。どこかの国の景気が良くなれば、それに釣られてどこかの国の景気も良くなる。不景気になれば、また同じだ。GOLDをベースにした金本位制で動く世界経済。工業製品だけでなく、農作物も輸出し、外貨を稼ぐ。当然、需要が増えれば市場価格は上がり、需要が下がれば市場価格は下がる。

21世紀の今と同じようなロジックで、経済は動いていたのだ。

そりゃそうだ。

そんな不況を乗り切るために、フーバーが、ルーズヴェルトが行った施策。

そして、登場したケインズ理論

1929年の世界大恐慌を学ぶと言うことは、経済学を学ぶってことなのね、と認識。

そして、いまとなっては「古い理論」と切り捨てられてしまうケインズ理論も、当時は最先端の理論だったのね。そこから1,970年代まで、世界の経済はケインズ理論で動いていたんですからね。

 

 

タイトル:世界大恐慌 1929年に何がおこったか
著者:秋元英一
発行元:講談社