著者:丸井達郎/廣崎依久
発行元:翔泳社
- マーケティングオペレーション(MOps)の教科書まとめ
- マーケティングオペレーション(MOps)の教科書を読んだ理由
- マーケティングオペレーション(MOps)の教科書で仕事に活かせるポイント
- マーケティングオペレーション(MOps)の教科書の目次
- マーケティングオペレーション(MOps)の教科書の感想
マーケティングオペレーション(MOps)の教科書まとめ
大きくなってきたマーケティング組織、進化する様々な技術、次々誕生するマーケティングの新ツール・・・こういう時代には「一人で全部こなせる」スーパーマンが必要だけれど、そんなスーパーマンはいない。スーパーマンがいないなら、組織で対応しよう。それがMOpsなのだ!従来的なマーケティングと、情シスの世界にどっぷり入り込むシステムの話を取り持つ組織がMOpsなのだ!というお話。
マーケティングオペレーション(MOps)の教科書を読んだ理由
みんなからすすめられたので
マーケティングオペレーション(MOps)の教科書で仕事に活かせるポイント
サイロ化してはだめなのよね
マーケティングオペレーション(MOps)の教科書の目次
マーケティングオペレーション(MOps)が注目されている理由
MOpsの役割
MOpsの体制作り
顧客価値を創造するオペレーションモデルの設計・運用
成果を可視化するレベニュープロセスマネジメントの設計・運用
業務を最適化する生産性ダッシュボードの設計・運用
MOpsの進化と展望
MOpsリーダーズの実例インタビュー
マーケティングオペレーション(MOps)の教科書の感想
マーケティングツールがどんどん進化している。特にインターネットが登場し、SNSが普及してからの進化の速度はとんでもないことになっている。そのため、ツールの導入、設定、運用の際には情報システム部の力を借りなくてはダメだという状態になっている。そういう状況下にあると、マーケティングデータは雪だるま式に増えていく。このデータを取り回すには、また、専門のアナリストや情報システム部の力を借りる必要が出てきている。
このような状況下にあって、従来的な「マーケティングの知識」だけでは立ち向かえない状態になっている。そりゃそうだ。コトラーも、ポーターも、CDPの導入方法や、MAの設定方法は教えてくれないからね。
そういう従来的なマーケティングと、データとシステムをフル活用する最近のマーケティング、マーケティングテクノロジーありきの世界をつなぐ存在が、マーケティングオペレーションモデルMOPsなのだという。
このMOpsという考え方、日本だと目新しい存在だけれど、米国だと一般的な存在なんだって。
そうなのか?MOpsという組織がなかっただけで、マーケ部内にシステムに詳しい人、もしくは情シス内にマーケに詳しい人がいると言うことはあったわけで、そういう存在の人をMOpsというのじゃないのかしら?なんて思ってしまう。あと、なんだろう?ツールの導入と設定と運余に全部振っている内容は。まぁ、マーケティングオペレーションモデルっていうくらいなので、オペレーションがすごい割合を占めているのはしょうがないよな、と思いつつも「マーケティングのフレームワークや概念を知らないと、単なるオペレーターになってしまうのではないか?」と思うわけです。データを見ながら、再現性高くPDCA運用をおこない、マーケティングの成功確率を上げていく。この考え方事態に異論はないよ。でもね、マーケティングの基礎知識がないと、PDCAのCとAがうまくいかないんじゃないかと思うのよね。
とはいえ、この本に書かれている内容を、多くの日本企業は真似て、導入すべきだと思うのよ。とくい、マーケティングカレンダーを事細かに作りましょう。それも年間文を事細かに作りましょう・・・という話は、大賛成ですぞ。行き当たりばったりのマーケティング施策にならないように、細かいマーケティングカレンダーが必要。そして、マーケティングカレンダーは「仮説」に基づいてできるのだから、結果を見ながらしっかりと修正していくのが重要なのよ。
あと、しっかりとターゲットを定義するという考え方も、重要。しっかりとターゲットを決めるってことは、事細かにターゲットの条件を決めることじゃないのよ。TAM、SAM、SOMって階層的に決めるのよ。
TAM・・・Total Addressable Market 自社の商品やサービスを販売できるマーケット全体の規模
SAM・・・Service Addressable Market 自社の製品やサービスのターゲットにできるセグメント
SOM・・・Service Obtainable Market サービスの販売が可能なマーケットや市場占有率など自社が現実的に獲得できるセグメント
ツールのペレーションに関してはものすごく細かくわかりやすく教えてくれているので、この本を読みながらマーケティングの考え方を身につけると、最強のマーケティング・スーパーマンになれますわね。
タイトル:マーケティングオペレーション(MOps)の教科書 専門チームでマーケターの生産性を上げる米国発の新常識
著者:丸井達郎/廣崎依久
発行元:翔泳社