著者:嶋田宣克
発行元:フォレスト出版
ディズニーのすごい集客まとめ
ディズニーのすごい集客術というよりも、地に足ついたマーケティングの本ですよ。この本で紹介されているワークシートを1つずつこなせば、しっかりとしたマーケティング計画を立案することができる。つまり、ディズニーってキャラクターが作り出す世界観に目が行きがちだけれど、本質はマーケティングが凄い上手な会社ということなんだな。
ディズニーのすごい集客を読んだ理由
発展し続けるだけでなく、次々現れるライバル(新興企業)との争いにも勝ち続けるディズニーの秘密を知りたかったので。
ディズニーのすごい集客で仕事に活かせるポイント
ディズニーはキャラクターの魅力だけで、集客しているわけじゃないこと。実際はターゲットのエリアや属性を絞り込んだ細やかな営業施策の積み上げと、定期的な大型投資の両輪によって、集客に成功しているということ。計画的な成長戦略と短期的な拡大戦略の組み合わせによって集客が作られているということ。
あと「初めて買う人を増やしたければ、購入意欲を上げる優位性を高め、価格でお得感を出すのが重要。そしてリピーターとなるためには買い続けてもらえる仕組みが重要。」という点ですな。
ディズニーのすごい集客の目次
第1章 集客マーケティングを始める前に知るべきこと ビジネスの原理源sの区を教えてくれた大失敗
第2章 事業の「価値」を理解する
第3章 思い込みでターゲットを選ぶ危険な落とし穴
第4章 消費者思考に立った商品作り
第5章 新規顧客とリピート顧客の獲得方法
第6章 集客のための7つのステップ
第7章 集客できる人材の育て方
第8章 集客のための絶対法則
ディズニーのすごい集客の感想
オリエンタルランドのなかの人として、ディズニーリーゾートへの集客施策を担当していた人が著者という凄い本。
ディズニーランドなんて、だまっていても人が来るんじゃなかろうか?と思っていたのですが、そうじゃないらしい。もちろん熱狂的なファンもいるけれど、そうじゃない人の方が多いわけで。そう言う人をどうやって、舞浜に足を運ばせるのか?に知恵をひねっていたという。
なお、私は人混みが嫌いなので、ディズニーリーゾートは行きたくない。すいていて並ばなければいくけれどね。
なので、私にディズニーリーゾートの良さをどれだけ説いても無駄なのだ。
なので、著者もいってるのですよ。
どんなにお得な商品でも、必要のない人にとっては、安いかどうか以前の問題。
と。
ということいで、夢の国のなかで行われている現実的な施策をわかりやすく教えてくれるのが本書。
ディズニーといえば、おもてなしの精神が有名だけれど「企業理念がきれいな言葉になりすぎていて、企業理念やミッションを唱和することが目的になっている場合が多かったりするのです。いくら綺麗に言語化しても伝わらないと意味がありません。」と、これまた強烈だw
要所要所に出てくるWORKが、これまたいいのですよ。
みんな重要だけれど、「これ覚えておこう」とメモったのはこんな感じですね。
次の3つの質問に対して自社の商品やサービスの最も多いお客さまを思い浮かべながら答えてみてください。
①あなたの商品は何ですか?
②あなたの商品はお客さまにどんな価値を与えますか?
③お客さまは他のお店やサービスではなく、なぜあなたの商品やサービスを選ぶのですか?
と
顕在需要を拡大させるターゲットの見つけ方
①自社のコア商品もしくはコアサービスのメインターゲットはだれですか?
②そのターゲットは市場規模や競合の獲得状況と比較して拡大できそうですか?
③その過多は、なぜほかではなく貴社で購入するのですか?
④そのターゲットを拡大するためにどんな対策を打てばいいと思いますか?
と
潜在需要を拡大させるターゲットの見つけ方
①あなたの商品やサービスにおいて、今は存在しなかったり、ほとんどいないターゲットではあるものの、可能性があると思われるターゲットを思いつく限り書き出してください。
②それぞれの方に自社の商品やサービスを通して、現状以上に幸せになってもらいたい。どうすればかなうか考えてみてください。
③①②」を通して、一番現実的に獲得できるのではないかと思ったターゲットを一つ書き出してください。
夢の国のなかのリアルな話しは、ものすごく役に立つ。これだけ努力して動いていれば、そりゃブランドは伸び続けますよ。
タイトル:ディズニーのすごい集客
著者:嶋田宣克
発行元:フォレスト出版