著者:西井敏恭
発行元:翔泳社
- デジタルマーケティングで売上の壁を越える方法まとめ
- デジタルマーケティングで売上の壁を越える方法を読んだ理由
- デジタルマーケティングで売上の壁を越える方法で仕事に活かせるポイント
- デジタルマーケティングで売上の壁を越える方法の目次
- デジタルマーケティングで売上の壁を越える方法の感想
デジタルマーケティングで売上の壁を越える方法まとめ
世界一周からデジタルマーケターにジョブチェンジをし、その後数々の会社のマーケティング責任者を務めた西井さんならではの本ですね。「どうすれば売上が上がるのか?」に集中した議論が展開されています。そこにあるのは、SNS運用や、リスティング広告、MA統合化プロジェクトツールの運用テクニックじゃないのですよ。もちろんそれらも出てきますけれどね。もっと重要なの「顧客の心のつかみ方」をしっかりと教えてくれますよ。
デジタルマーケティングで売上の壁を越える方法を読んだ理由
西井さんの考え方に触れたかったので
デジタルマーケティングで売上の壁を越える方法で仕事に活かせるポイント
「マーケティングとは売れ続ける仕組み作りと、買いたい気持ち作り」という、西井さん流のマーケティング整理方法ですね。
デジタルマーケティングで売上の壁を越える方法の目次
第1章 デジタルでマーケティングはどう変わったか
第2章 売上を「新規」と「継続」に分解する
第3章 「F2」の壁を越えるには
デジタルマーケティングで売上の壁を越える方法の感想
デジタルマーケティング業界で、その名前を知らない人がいないほど有名な西井さん。
ドクターシーラボや、オイシックスなど、超有名な企業のデジタルマケター(の責任者)を務めてきた人ですね。
そんな西井さんのノウハウがぎっしり詰まっているのが本書。
世の中にあふれるデジマの本って、SNS運用の話しとか、リスティング広告運用の話しとか、MAツールについての話しばかりだったりします。もちろんこの本にもその内容は出てきますが、ほんのちょっとですよ。
なんでか?
西井さんがしっかりとしたマーケティングを行っているから。
「マーケティングとは売れ続ける仕組み作りと、買いたい気持ち作り」なのですよ。
なので、SNS運用の話しとか、リスティング広告運用の話しとか、MAツールについての話しは枝葉も枝は野帳小さなことなのよね。
ということで、実務に基づいた「売上を上げる方法」を教えてくれますよ。
で、そんな話しのベースとなるのが「従来型のマーケティングとデジタルマーケティングの違い」ですね。
ここをしっかり把握していないと、事故ってしまう。
今までのマーケティングは「比較しない情報/ストーリー」「企業からの一方的な発信」「長期的な静的コンテンツ」という要素で成り立っていたけれど、デジタルマーケティングの時代になり「検索性(比較、情報へのリーチ)」「双方向性(口コミ、動画)」「即時性(その日、その時間)」という要素に変化した。
従来型のマーケティング、今までのマーケティングで変化した部分はしっかりと認識しないと行けないけれど、これって、ぎゃくをいうと「それ以外の部分は、今までのマーケティングと変わっていない」ってことなのですよね。
ということで、今までのマーケティングであっても、デジタルマーケティングであっても、重要なのはリピーターを増やすこと。
西井さんは「顧客が2回目の購入をすること」に重きを置いています。頻度・回数=Frequencyが2回目なので、2回目の購入をF2と定義しています。ここ重要。なお、認知の状態なので、がF0、1回目の購入がF1、3回目の購入がF3となります。そんなF2転換で大切なことが「商品」「タイミング」「コミュニケーション」。このうちどれかが失敗しても、うまくいかないのですとなな。
なお、F0からF1に効くのは商品自体の魅力や、値引きのオファーが効くんですと。で、F3以降になるとロイヤルティプログラムが効いてくるのですと。つまり離れられない仕組みですね。
指先のテクニック的な話しをきたいして本書を手に取るとがっかりするかもしれませんが、「売上を上げる」ことを期待して本書を手に取ると、ガッツポーズできるほどどはまりすると思いますよ。