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イシューからはじめよ 知的生産の「シンプルな本質」

 

著者:安宅和人
発行元:英治出版

 

イシューからはじめよまとめ

問題を解くのではなく、問題を見極めることが大事。解の質を上げるよりもイシューの質を上げることが大事。やたらめったら頑張るのではなく、適切な問いの設定こそが最短距離だと言うことを教えてくれる本。そして、読み進めていくと「そのとおりなんだけれど、そうやっていたら社内じゃ話が進まないんだよね」という日本企業によくある話を思い出してしまいました。問いを正しく設定すると困ってしまう人が多いんだよねぇ。

 

イシューからはじめよを読んだ理由

会社の中でデザインシンキングやら、システムデザインやら、いろんな話が出てきたので

 

イシューからはじめよで仕事に活かせるポイント

正しい問いを起てて、しっかりとした仮説を立てることができるようになればねぇ・・・

 

イシューからはじめよの目次

この本の考え方 脱「犬の道」
イシュードリブン 「解く」前に「見極める」
仮説ドリブン① イシューを分解し、ストーリーラインを組み立てる
仮説ドリブン② ストーリーを絵コンテにする
アウトプットドリブン 実際の分析を進める
メッセージドリブン 「伝えるもの」をまとめる

 

イシューからはじめよの感想

世の中には仕事のための仕事が山ほどあって、その仕事のための仕事に忙殺されてしまう人がたくさんいるわけですよ。

で、そうならないためにはどうすればいいのか? そんな素敵なことを教えてくれるのが本書です。

じゃあ、どうすればいいの?

それは問題を見極めること。解決すべき問題を見つけて、しっかりと仮説立てをして、課題を解決していけば胃言うのですよ、というおはなし。

このように解の質とイシューの質を見極めて、バリューの高い仕事ができるようになればいいのですよ。

ただ、それはそんなに簡単じゃないのですけれどね。

なお、イシュー度とは「自分のおかれた局面でこの問題に答えを出す必要の高さ」、解の質とは「そのイシューに対してどこまで明確に答えを出せているのかの度合い」になるのですよね。

で、こう書くと「最初から明確に答えが出せるなら苦労しないよ」って話なのですけれど、そうじゃないのですよね。答えが出せる見込みが立つのかどうか?てことなのですよね。

で、答えが出るかどうかは、初期の段階で「ストーリーライン」と「絵コンテ」をしっつかりと作ることが重要になるのですよね。

 

で、ストーリーラインとはイシューを分解し、そのサブイシューそれぞれに見えてきた仮説のつながりなのですよね。

 


この仮説のつながりは、このような意味合いを持っているのですって。

①必要な問題意識・前提となる知識の共有
②カギとなるイシュー、サブイシューの明確化
③それぞれのサブイシューについての検討結果
④それらを統合した意味合いの整理

で、ストーリーラインがあることで「一体何のために仮説検証をするのか?」という意識の統一もできますし、「イシューに対する仮説検証がどこまで進んでいるのか?」その指標ともなるし、最終的にレポートをまとめるときの骨子になって便利と言うことなのですな。

そして、絵コンテとは「分析イメージを可視化する」ことだと、著者は教えてくれます。

本書の後半は資料作りの話になっているのですが、前半の「どうやって問いを起てればいいのか?」「プランB、プランCとなる仮説はどうやって作るのか?」という、「イシューを分解し、ストーリーラインを組み立てる」の話が最高ですな。

 

 

タイトル:イシューからはじめよ 知的生産の「シンプルな本質」
著者:安宅和人
発行元:英治出版