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阿片王と呼ばれた男・里見甫 改訂版

 

著者:千賀基史
発行元:amazon

 

阿片王と呼ばれた男・里見甫 改訂版まとめ

日本陸軍が、関東軍が、中国大陸で戦争を行う際に頼りにしていたのが阿片なのである。阿片の販売を取り仕切り、その売上で軍事作戦と、日本の植民地支配を支えた男、里見甫に関する物語。

 

阿片王と呼ばれた男・里見甫 改訂版を読んだ理由

電通の成り立ちは気になったので

 

阿片王と呼ばれた男・里見甫 改訂版で仕事に活かせるポイント

満州国誕生にともない、構想中の新通信社も、満州国の国策通信社の性格を帯びることになった。国 策通信社ということは、必然的に関東軍の意向を、強く反映することが予測されてきた。 新通信社の 社名は、『満州国通信社』、略称『国通』と決まった。 現在の 大手広告代理店『電通』の前身誕生である。

 

阿片王と呼ばれた男・里見甫 改訂版の目次

1 里見甫、新設された関東軍司令部第四課に 
2 『満州国通信社』のネットワーク作りを急ぐ 
3  関 東軍、民間ベースで熱河阿片の密売に乗り出す 
4  大量の阿片が溢れる天津阿片市場 
5  盧溝橋事 件発生で、謀略資金も巨額化していく
6  陸軍内部で、阿片利権の争奪戦が始る 
7 上海特務機 関、いまひとつの阿片密輸ルート 
8 里見機関、上海阿片市場に乗り出す 
9 ピアス・アパート四 階四十七号室 
10  陸軍参謀本部、イラン阿片の取扱い窓口を絞り込む 
11 興亜院、中国全土の 巨額な阿片密売権利を牛耳る 
12 欧米諸国の関係に暗雲広がる 
13  汪兆銘の南京国民政府樹立  
14 日本陸軍、南方進出を画策する 
15 太平洋戦争始まる 
16 里見甫、上海で終戦

 

阿片王と呼ばれた男・里見甫 改訂版感想

この本に書かれている内容が、全て本当なのか、の保証は取れない。しかし、日本軍が阿片を利用して植民地支配を続けていたのは紛れもない事実である。特務機関というスパイ組織を構成していたのも事実。しかし、それが、上海や、天津、ハルビンで地元のマフィアに入り込み、ビジネスを行っていたかは、知らない。

それはマンガの世界だな。

そして、3大商社が阿片を世界中から輸入してきたかどうかも、知らない。そんなこと、瀬島龍三だって、本当のことを語ったりはしないでしょう。

しかし、満州設立のタイミングで電通が、ぐぐぐっと国に入り込んできたのは事実なんだよな。

 

タイトル:阿片王と呼ばれた男・里見甫 改訂版
著者:千賀基史
発行元:amazon