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まっすぐ ばか正直に やり続ける。

 

著者:豊﨑賢一
発行元:ダイヤモンド社

 

まっすぐ ばか正直に やり続ける。まとめ

スシローは、大手回転寿司チェーンの中で、唯一寿司屋さんが作ったチェーン。なので、徹底的にネタにこだわる。だから、原価率が非常に高い。でもね、その原価率を、管理コストを徹底管理することでカバーして100円寿司を続けていた。その精神が消えてなくなり始めたのかな?最近は。って思い出した。そして、もうちょっと値上げしてもいいんじゃないかしら?なんて気がしてきた。

 

まっすぐ ばか正直に やり続ける。を読んだ理由

スシローに興味がわいたので

 

まっすぐ ばか正直に やり続ける。で仕事に生かせるポイント

ターゲットを誰に絞るのか?そして、ターゲットは何を求めているのか?をきっちり決めることだね

 

まっすぐ ばか正直に やり続ける。の目次

第1章 真面目に正しくやる
第2章 すべては「お客様」から始まる
第3章 やるからには「1番」になる
第4章 商売の原点を忘れない
第5章 とことん「人」を大切にする

 

まっすぐ ばか正直に やり続ける。感想

著者はスシローの社長ですが、創業者ではない。スシローを創業したのは清水義雄さん。その清水さんが1975年に開業した「鯛すし」にすべては遡ります。大阪阿倍野の人気店であった「鯛すし」に著者が入社するのは1983年。その翌年、1984年に清水さんは、スシローの前身となる回転寿司「すし太郎」をオープンさせたのでした。本書は、そんな著者が師匠である清水さんから受け継いだ寿司職人としての、回転寿司屋さんとしての誇りがぎっしりと詰められています。

 

正直であることが何よりも重要。高くて旨い寿司ではなく、安くて旨い寿司を作ることが重要。これぞ、大手回転寿司チェーンのなかで唯一伝統的な寿司屋さんを原点にするスシローの意地なんでしょうね。

 

がんばって、いちばん難しい道を行こうや。正しいと思うことを真正直にやっていれば、必ず報われるときがくる

 

とはいえ、ずっと現場で寿司を握っているような方ではなかったといいます。美味しい寿司を、安く、多くの人に届けるためにはどうすればいいのか?それを考えて動いていたんですね。

 

現場は人に任せて、自分は次の商売を考える。
職人というよりも承認。
当時の私にはわかりませんでしたが、きわめてビジネスマン的な発想をする人だったのです。

 

自身が寿司職人で、街の寿司屋さんからスタートしたスシローですが、どこよりも早く寿司握りロボットを導入したのもスシローなんですよね。なぜか?それは美味しい寿司を安価で提供するには超薄利多売が必須になる。超薄利多売を実現するには寿司職人の確保がボトルネックになる。だから、寿司握りロボットが必要になる。とはいえ、すぐに使えるようにはならない。そのためには、メーカーとともに、ロボットの改良を続けたと言います。

 

これこそ「おなかいっぱい美味しい寿司を食べたい」という思いを実現するためには必要だったのですね。

 

ちょっと悪いことを考えたら、簡単に日銭を稼ぐことはできる。だけど、長い間商売をしていこうと思ったら、やっぱりお客さんが一番求めていることをちゃんとやっていくしかない。それは、おいしいお寿司をおなかいっぱい食べたいということ。そのために、真正直に正しくやらなあかん

 

そして、そうやって稼いだ利益は溜め込んではいけない。利益は循環させる必要があるのです。

 

商売は”利”を循環させなければいけない。お客様にネタで”利”を返し、従業員に給料で”利”を返す」。その結果、会社にも”利”が回ってくるようにする。この循環を回すことが経営や。

 

そういう話をすると「わからない。できない」って言ってはだめなんですよ。

 

できん、できん、言うな。それは、誰でも言える。難しいことを、やりきるためにどうしたらいいかを考えるのが仕事や

 

で、仕事というのは、言われたことを言われた通りにやるだけじゃだめだとも言ってます。ちゃんと意義を考えて動くことこそ重要なんです。

 

マニュアルどおりにやるのが「仕事」ではありません。それでは、単なる「作業」に過ぎません。マニュアルが求めている「本質」を理解して、それを実現するために考えることこそが「仕事」なのです

 

さすがっす。スシロー。色々あったここ最近ですが、私はスシローが好きですよ。

 

 

タイトル:まっすぐ ばか正直に やり続ける。
著者:豊﨑賢一
発行元:ダイヤモンド社