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リバタリアンが社会実験自由至上主義者のユートピアは実現できたのか

 

著者:マシュー・ホンゴルツ・ヘトリング
発行元:原書房

 

リバタリアンが社会実験自由至上主義者のユートピアは実現できたのかまとめ

自分のことをリバタリアンだと想っていたのですが、どうやらこの本を読んだら、違うようですね。ん? そうやって、人の生活を強制しちゃだめなんじゃないか? 自由に生きなければ。そうだ。私は自由が好きで、束縛が嫌い。そして、何より人付き合いがめんどくさい。そういう関係性がいやだから、自分はリバタリアンだと想っていたんだな。そんなことがわかった。で、自分の主義主張は世界的に言われるリベラルなんだとわかった。日本のリベラルは極左で、全体主義で、異なる考えを認めないで、全体行動を強いるから大嫌いなんだけれどね。

 

リバタリアンが社会実験自由至上主義者のユートピアは実現できたのかを読んだ理由

自分がリバタリアンだとおもったので

 

リバタリアンが社会実験自由至上主義者のユートピアは実現できたのかで仕事に生かせるポイント

歴史と地理を学ぶことは重要ですね

 

リバタリアンが社会実験自由至上主義者のユートピアは実現できたのか目次

第1部 野生との境界
第2部 不揃いな成長
第3部 無限の荒廃

 

リバタリアンが社会実験自由至上主義者のユートピアは実現できたのか感想

アメリカは東海岸ニューハンプシャー州にはリバタリアンを引き寄せる町があるという。グラフトンという町。全米屈指の田舎町で繰り広げられた社会実験をまとめたのが本書。

すごいな。

リバタリアンの傍若無人さと、熊の傍若無人さと。

自由に生きる、さもなくば死を。

こんな言葉が州の標語になっている州なだけありますね。

イギリスから自由と独立を勝ち取ったことを誇りに思う人々は、独立から300年がたとうとしているのに、まだまだ多いのだと。

アメリカでは、共和党民主党に続く第3の勢力となっているのだと。

それは知っていた。

それは知っていたけれど、熊さんがあふれる自然豊かな場所だという認識はなかった。

いや、自然豊かじゃないのだよ。

新大陸に移住してきた人々が、原住民から土地を奪い、原生林を開拓した場所なんだよ。そんな場所だったけれど、人口が減り、廃れてしまい、土地は昔の森に戻りつつあった。絶滅してしまった大型哺乳類や、なくなってしまった木々は復活しないけれど、場所を選ばず生えてくる木々と、増え続ける熊が、その土地を自然な状態に戻しつつあった。

で、そんな土地に集まってきたのが自由を愛する人々。

自由を愛する人々は、元からいた住民と仲良くすることもなく(何しろ自由至上主義者だからね)、自分たちが思うがままに生活し続けるわけだ。

むむむ・・・

これは何度も繰り返されるアメリカでの悲劇なのか?

自由を求めてたどり着いたグラフトンという新大陸で、繰り返されるのは原住民と、野生動物との戦いなのか?と思ってしまう。

そして、「おれって、リバタリアンじゃないんだな」と思えてくる。

熊とは共生したいけれど、消防署や、図書館がない町はいやだもの。

 

 

タイトル:リバタリアンが社会実験自由至上主義者のユートピアは実現できたのか
著者:マシュー・ホンゴルツ・ヘトリング
発行元:原書房