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新版歴史の終わり 上巻 歴史の「終点」に立つ最後の人間

著者:フランシス・フクヤマ
発行元:三笠書房

 

まとめ

歴史の終わりと言ったって、人類滅亡の話じゃない。国際社会において民主主義と自由経済が最終的に勝利し、それからは社会制度の発展が終結し、社会の平和と自由と安定を無期限に維持するという仮説なのだよね。なぜ、民主主義と自由経済が最終的に勝利することになったのか?この話を哲学的な面と、歴史的な面を織り交ぜて教えてくれる長大な論文の上巻。

この本を読んだ理由

偶然見かけた「歴史の終わり」の新版。いままでちゃんと読んだことがなかったTHE END OF HISTORY AND THE LAST MAN。これを菊花書けにちゃんと読んでみようと言うことで、読み始めましたよ。

仕事に活かせるポイント

1989年に終結した、冷戦。いつまでもどこまでも続くと思われていた争いは、あっけなく終わってしまった。それはなぜか? という思考を他の出来事に当てはめて考えるようになれば、より深い気づきを得ることができるようになると思いますね。

目次

第1部 なぜいま一つの歴史が終わりを告げるのか 世界史における歴史的「大転換」とその内部構造
1 20世紀がもたらした最大の「歴史的教訓」
2 「強国」の致命的弱点
3 あまりにも貧しすぎた「超大国
4 「千年王国」の旗手
第2部 幻想のうちに崩壊した「自由の王国」 ヘーゲルの予言はなぜマルクスよりも正確だったのか
1 人間にとって「普遍的な歴史」とは何か
2 歴史に見る人間の「欲望」のメカニズム
3 歴史は決して「逆流」しない
4 社会進歩のメカニズムと資本主義体
5 自由市場経済の圧倒的勝利
6 民主主義の弱点・権威主義の美点
7 近代をのし歩いた「悪魔」
8 「自由の王国」のなかで
第3部 歴史を前進させるエネルギー 「承認」を求める闘争と「優越願望」
1 はじめに「死を賭けた戦い」ありき
2 近代史に登場した「最初の人間」
3 共産主義がつきつけたファウスト的「交換条件」

感想

フランシス・フクヤマさんの名著ですね。冷戦終結後の世界に向けて書かれた論文。民主主義と自由経済共産主義や、社会主義全体主義に勝利した、と。なので、これ以上社会的発展はない。だから、歴史の終わりといえるのだ、という。

 

まちがっても、終末思想的な、ノストラダムス的なお話じゃないんだよね。

この論文が書かれてからどれくらいの時間が流れたのでしょうか?

 

民主主義が誕生し、その民主主義と覇権を争う政治思想・政治体制がいくつも生まれ、そして、消えていった。

 

ベルリンの壁崩壊も、ソビエト崩壊も、天安門事件も、完全に歴史の1ページですね。

 

1980年代後半の出来事ですらそうなんですから、スペイン内戦の話や、南米で起きた軍事独裁政権から民主化の流れなんか、もっともっと歴史的な出来事ですね。

この論文を理解するには、世界史に関する事前情報と、哲学に関する事前情報が必須になりますね。

 

やばいな・・・哲学は、大学時代に勉強したっきりだったw

 

でもね、そうやって勝利したはずの民主主義と自由経済なのですが、何やら雲行きが怪しくなってきたんですよね。

 

さて、下巻も読みましょう。

 

 

タイトル:新版歴史の終わり 上巻 歴史の「終点」に立つ最後の人間
著者:フランシス・フクヤマ
発行元:三笠書房