著者:廣瀬陽子
発行元:NHK出版
未承認国家と覇権なき世界のまとめ
国というのは、国家というのは、どうやってできたのでしょう。日本人にはなかなかわかりにくいことなのかもしれませんな。奈良時代から日本という概念があって、王朝=天皇家の変更はなく、たまに内戦は起きるモノの、日本という枠組みが大きく変化することはない。でもさ、世界はそうじゃないのだよ。国境線が変わり、それに翻弄され、住民は生活していく。いや、逃げ出すのか?自分が住んでいる土地のために戦うのか?独立を目指すのか?「ロシア系住民の保護」って名目で、偉大なるソビエト連邦復活のために戦争を仕掛けたプーチンとはと思ってしまうわけですよ。旧ソ連圏の国々ですら、プーチンと仲良しの国ですら、積極的にウクライナ戦争を支持していないわけで。でも、そういう心の隙間と領土の隙間が、未承認国家を生んでしまうのだろうな、と。
未承認国家と覇権なき世界を読んだ理由
ウクライナ戦争の背景を持ってよく知りたかったので
未承認国家と覇権なき世界で仕事にいかせるポイント
やはり情報収集
未承認国家と覇権なき世界の目次
第1章 戦後世界を概観する
第2章 未承認国家という現実
第3章 コソヴォというパンドラの箱
第4章 帝国の遺産
第5章 未承認国家の向こう側
未承認国家と覇権なき世界の感想
ウクライナ東部には「ドネツク人民共和国」および「ルガンスク人民共和国」があるという。ジョージアにはアブハジアと南オセチアがある。ウクライナの隣のモルドバには沿ドニエストルがある。
何だろう。私の知らない国が多い。てか、国、国家として認定されていないから「国」という認識がないのかもしれない。
それにそもそも台湾だって国とは認定されていないからな。
ロシアのウクライナ侵攻から、いろいろ調べ始めた東欧、バルカン地方の話し。なぜか、サッカーに紐付いてしまうのは、私がサッカー好きだからか?
未承認国家のいざこざで、個人的に一番心に残っているのはコソボや、セルビアの話しだ。
ストイコビッチの悲しい訴えと、セルビア移民のノルウェー人・ズラタン・イブラモビッチが有名だ。
あとは浦和レッズのゼリコだな。
未承認国家ができてしまうのは、帝国主義の遺産でもあるし、住民(民族)と国境線が合っていないから何だとも思う。
大変だよな。
じゃあ、どうすればいい?
簡単に答えは出てこない。
でも、世界にはこういう地域と国があり、苦しんでいる人が多いと言うことを、先ず知ることが重要なのだよ。
タイトル:未承認国家と覇権なき世界
著者:廣瀬陽子
発行元:NHK出版