著者:西谷公明
発行元:中央公論社
ロシアトヨタ戦記のまとめ
この本をロシアでのビジネス開拓手記と読むか?トヨタ自動車の文化を知る本と読むか?ロシアの行政について知るために読むか?日本の経済界で働く人の素顔を知るために読むか?で感想が変わってきます。いや、変わらないかな?どうやって読んでも面白いぞ。ロシアという国の面白さ、ロシア国民の優しさ、プーチンの恐ろしさ、トヨタ自動車の巨大さがよくわかる。よくわかるけれど、西側諸国と戦うことになってしまったロシアはどうなってしまうのか?が心配。そして、様々な苦労を乗り越えて、ロシアに基盤を作ったトヨタがどうなるのか?が知りたいですね。
ロシアトヨタ戦記を読んだ理由
ロシアの日常が知りたかったので
ロシアトヨタ戦記で仕事にいかせるポイント
現地現物現場。だけれど、仕事はぷろにお願いする野が一番。
ロシアトヨタ戦記の目次
プロローグ
第1章 ロシア進出
第2章 未成熟社会
第3章 一燈を提げて行く
間奏曲 シベリア鉄道紀行譚
第4章 リーマンショック、その後
エピローグ
ロシアトヨタ戦記の感想
最近、聞かなくなった言葉にBRICsという単語がある。上り調子の新興国のことですね。
ブラジル・ロシア・インド・中国・南アフリカ(もしくはその他の国)。冷戦が終了した21世紀に躍動する国であろうと言われていた国々ですね。
そんな21世紀も、スタートしてからもうすぐ四半世紀を迎えようとしております。
世界は大きく動きました。
ロシアが西側諸国を敵に回して、ウクライナに攻め込むとは。
でも、本書の中にチェチェン紛争や、グルジア紛争の話が出てくるんだよな。
そんな火種はあったんだ。
そんなロシアにトヨタ自動車の事務所と工場を作る話。
そりゃ、一筋縄ではいかないよ。
でも、それは日本でも、他の国でも同じじゃないか?
政府や行政との交渉、そして、働く社員のモチベーションを上げる方法。
本書は上質なビジネスエッセイだな。
そして、体力ってビジネスを成功させるうえで重要なキーファクターなのだな。