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悪者見参 ユーゴスラビアサッカー戦記

著者:木村元彦
発行元:集英社

 

 

悪者見参 ユーゴスラビアサッカー戦記のまとめ

サッカーは世界中で愛されているスポーツ。それは戦場であってもおなじ。そして、政治をスポーツに持ち込むな、なんて言われるけれど、そうかんたんには行かない。プレイしている選手はまだしも、サッカーを見ている観客にとって政治とスポーツは切り離せない。虐げられた自分たちのアイデンティティをサッカーに見つけた日々は、極東の島国に住む人間にはわかりにくい世界だ。でも、そういう場所だから、ユーゴスラビア戦争が行われていても、ピクシーや、ゼリコがJリーグでプレイできたんだよな、って思う。平和がなによりだ。

 

悪者見参 ユーゴスラビアサッカー戦記を読んだ理由

ウクライナ戦争とサッカーの関わりが気になったので

 

悪者見参 ユーゴスラビアサッカー戦記で仕事に活かせるポイント

言葉は重要

 

悪者見参 ユーゴスラビアサッカー戦記の目次

プロローグ プラーヴィの栄光と憂鬱
第1章 悪者見参
第2章 バルカン点描、ロプタのある風景
第3章 矜持
エピローグ 2つのエピローグ
追章 ミ・ニスモ・ツルビ

 

悪者見参 ユーゴスラビアサッカー戦記の感想

ロシアがウクライナに進行し、ウクライナ戦争が始まった。そして、ウクライナリーグは中止になり、ロシアリーグは開催された。が、ロシアリーグに所属する外国籍選手は契約期間に関係なくフリーで移籍できるようになり、ロシアのスポーツ選手は、様々な世界大会から除外された。カタールワールドカップの大陸間プレイオフウクライナ代表が出れるのかが、今の話題だ。

同じようなことは、いまから30年前にもあった。ユーゴスラビア戦争であり、コソボ紛争が、それだ。

ヨーロッパ屈指のサッカー強豪国であったユーゴスラビアは、さまざまな世界選手権から除外された。そして、ユーゴスラビアという国はなくなった。

NATOが東方に勢力を拡大するために行われた戦争だなんて言われている。しかし、日本に住み、浦和レッズのサポーターである私にとってはゼリコ・ペトロビッチの母国の話であり、ピクシーことドラガン・ストイコヴィッチの国の話だ。

だから、身近に感じて、遠い世界のことだった。

そんな遠い世界のサッカーと日常を教えてくれるのが本書だ。

21世紀初頭、日本のサッカーは歴史ある東欧の国の向いていた。オシムさんも、ミシャも、旧ユーゴスラビア出身の指導者だ。

でも、私はユーゴスラビアのことを知らなすぎた。

世界が早く平和になって、サッカーをこころから楽しめる時代になってほしい。

 

 

タイトル:悪者見参 ユーゴスラビアサッカー戦記
著者:木村元彦
発行元:集英社