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マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

商売で大事なことは全部セブン-イレブンで学んだ

著者:岩本浩治
発行元:商業界

 

商売で大事なことは全部セブン-イレブンで学んだのまとめ

何度読んでも、いい本だなぁ。ひたすら、単品管理のメリットと、単品管理によっ実現したことを繰り返しているだけの本なのですが、それだけに単品管理の凄さがよくわかります。単品管理って、ナニサ? というひとであっても、セブン-イレブンのお弁当の美味しさを思い浮かべながら、本書を読むと、単品管理の凄さが理解できるでしょう。ただ、この本、初版が出たのは2005年。まだ、鈴木敏文さんがいた時代なんだよ。あの頃から、お弁当の量は少なかったけれど、容量詐欺をするようなことはなかったからなぁ。

 

商売で大事なことは全部セブン-イレブンで学んだを読んだ理由

タンピンカンリについて、もう一度、学びたかったので

 

商売で大事なことは全部セブン-イレブンで学んだで仕事に活かせるポイント

そりゃ、タンピンカンリの方法ですよ

 

商売で大事なことは全部セブン-イレブンで学んだの目次

第1章 「売り方」の発明
第2章 その気になれば簡単さ
第3章 誰でも数字を変えられる
第4章 変化、大好き
第5章 お客の「飽き」と戦う
第6章 合言葉は勇気
第7章 誰よりもたくさん売ってみたい
第8章 誰だって1年で賢くなれる
第9章 仲間を「アッ」と言わせたい
第10章 小さく考え、小さく手を打つ

 

商売で大事なことは全部セブン-イレブンで学んだの感想

また、ECサイト運営に関わることとなったので、私のバイブル的な本書を引っ張り出してきた。タンピンカンリの基本を教えてくれる本としては、最高のほんだと思います。考え方だけではなく、実例までも、しっかりと紹介されていますからね。

で、タンピンカンリ。

タンピンカンリのベースはアメリカ生まれのユニットコントロール。商品は売上で管理するのではなく、在庫という数量で管理していくという考え方。ただ、ユニットコントロールから進化して、現在のタンピンカンリとなっているため、ユニットコントロールの考え方と大きく異なっているということを知っておく必要がある。

タンピンカンリとは

対語になるのは、カテゴリー管理
活用範囲は、商品管理全般・経営戦略
中心テーマは、機械利益の追求
位置づけは、拡販の武器/実践の方法論/根幹思想
考え方は、根拠(仮説)を持っていじぃうな数量に挑戦する
情報の重みは、選考情報重視(未来の情報重視)

ですが、

ユニットコントロール

対語は、ダラーコントロール(売上管理)
活用範囲は、商品計画・在庫管理
中心テーマは、ロスの削減
位置づけは、管理の道具/分析の方法論/一般技術
考え方は、過去のデータ(商品の出・入・残)から妥当な数量を導く
情報の重みは、経験情報重視(過去の情報重視)

となる。全く違うのだ。

ECサイトに運営というと、やれ、コンバージョンだ、離脱率だ、アクセス数だ、アトリビューションだ、検索結果の掲載順だ、エンゲージメント数だ、リーチ率だと、アクセス解析的な発想で語られることが多いです。もちろん、これらの数値は重要です。が、もっと重要なのは、商品力です。販売力です。

いやーーーーー商品力がないから売れないんだよ。だから、インターネットに活路を見つけようかと…というひとは、ECが失敗するので、やめたほうがいいです。

もちろん、コンビニとECサイトは異なります。が、商品を一つずつ、愛情込めて管理し、販売していくことは、コンビニでも、ECでも、おなじです。てか、商売の基本です。

そんなわけで、ECサイト運営者の方は、本書を読んで、タンピンカンリをまなんだほうがいいですよ。

では、ECサイト運営にタンピンカンリメソッドを導入しようとしても、うまく行かない。なぜならば、発注ロッドとう言う問題が出てくるから。セブン-イレブンだって、最初から小口ロッドで発注できたわけではないのだ。粘り強く交渉をして、いまの流通を確立したのだ。

なので、やるのであれば、しっかりロジスティクスのことまで考えましょうね。あと、自分で試したことのない商品を扱うのは、辞めたほうがいいよ。

 

 

タイトル:商売で大事なことは全部セブン-イレブンで学んだ
著者:岩本浩治
発行元:商業界