著者:小島英揮
発行元:日本実業出版社
まとめ
キーになるのは「アウトプットファースト」&「ギブが先」ってことですね。いわゆるファン化。自社の製品を好きになって使い倒してもらって、その情報をシェアし合う。コミュニティマーケティングと言うくらいだから、マーケティングなのだけれど、それは自社のため以上に、ユーザーのためだという視線が抜けるとアウトなんだよな。
この本を読んだ理由
コミュニティマーケティングに興味があったんですよ。
仕事に活かせるポイント
どんなに立派なコミュニティを作ったって、集まったユーザーが自分事化して楽しめなければだめで、楽しめなければ情報発信をしてくれないので、コミュニティが死んじゃうんだよな。そして、コミュニティを殺さないためには、楽しんで情報発信をしてくれるユーザを集める必要があるわけで、まずは大前提として「どんな人に集まって欲しいかを規定する」ことが重要なんだよな。
目次
第1章 AWSを成功に導いた「コミュニティマーケティング」とは何か
第2章 新しい視点をもたらす「コミュニティマーケティング」
第3章 「コミュニティマーケティング」を成功させるための鉄則
第4章 「コミュニティマーケティング」の実践ケーススタディ
第5章 「コミュニティマーケティング」は人生もグロースさせる
感想
著者はAWS在籍時に、日本最大のクラウドコミュニティ「JAWS‐UG」を設立した人。この経歴を見るだけで、私は恐れおののいてしまうわけですよ。でも、ですね、著者だって最初からコミュニティマーケティングの大家じゃないのです。それどころか、マーケティングの専門家でもなかった。
様々な外資系企業を渡り歩き(渡り歩いてはおらず、会社が買収されたって言うのもあるのですが)、マーケティングに関する考えを身につけたわけですよ。ちなみに、著者が考えるマーケティングは「Who、What、How。誰に、何を、どう売るのか?」ということ。ここをベースに生み出されたのが、著者の考えるコミュニティマーケティングの基本なのです。
コミュニティの初期中心メンバーに対して「このコミュニティで何をして欲しい」というメッセージをタイミング良く伝え、スタートさせるわけですね。そして、発せられた情報を確実に伝えるために必要になるのは、関心軸なわけですよ。関心のベクトルが同じ方向を向いていることが重要なんだよな。
で、動き出したコミュニティをさらに加速させていくためには「オフラインファースト」「コンテキストファースト」「アウトプットファースト」であることが重要なんだとな。コンテキスト=文脈に共感感心してもらい、その内容を自分ごと化し、その考えをアウトプットしてもらう。アウトプットしてもらうことで、コミュニティの他のメンバーが触発されて、さらにアウトプットが生まれる。新たなコンテキストが生まれると言うことなんだな。
きっと。
ただ、私、人見知りなので、コミュニティに参加するの苦手なんだよなw