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サービス・マーケティング概論

編著者:神原理
発行元:ミネルヴァ書房

 

 

サービス・マーケティング概論のまとめ

サービスのマーケティングというのはとても深いのだな。マーケティングという世界も深く広いわけで、その中に内包されるサービス・マーケティングという世界。その基本を教えてくれる素敵な一冊。さらに、NPO法人や、保険、浦和レッズに着いてまで教えてくれる素晴らしい本だ。浦和レッズのサポーター向けの戦略が、ここまでしっかり考えられていただなんて。とはいえ、サッカー好きがそれだけの理由で、この本を読むのでは大変だな。

 

サービス・マーケティング概論を読んだ理由

マーケティングの仕事をしているので

 

サービス・マーケティング概論で仕事にいかせるポイント

この本に書かれていること全て

 

サービス・マーケティング概論の目次

第1部 サービス・マーケティングの基礎的概念
第1章 サービス・マーケティングとは
第2章 サービス経済の諸特性
第3章 サービスの概念
第2部 サービス・マーケティングの研究アプローチ
第4章 サービス・デザイン
第5章 サービス・クオリティ・マネジメント
第6章 サービスの経験価値
第7章 サービス・リカバリ
第8章 ヒューマン・サービスにおける感情労働
第9章 非営利組織のサービス・マーケティング
第3部 サービス・マーケティングケーススタディ
第10章 飲食業におけるサービス・マーケティング
第11章 保険業におけるサービス・マーケティング
第12章 スポーツビジネスにおけるサービス・マーケティング
第13章 小売業におけるサービス・マーケティング
第14章 コミュニティにおける外食サービスのマーケティング
第15章 非営利のサービス・マーケティング

 

サービス・マーケティング概論の感想

この本のタイトルは「サービス・マーケティング概論」です。サービスに関するマーケティングの概要が、よくわかります。第1部では基礎的なそもそも論を、第2部では学術的な話を、第3部ではケーススタディが紹介されています。スポーツマーケティングケーススタディとして浦和レッズが取り上げられていて、びっくりです。こんなお堅い本で、浦和レッズの詳しい話を知ることが出来るなんて。

そんなケーススタディもおすすめですが、個人的には第2部がおすすめです。

いろいろと理解できていなかったサービスデザインに関する話が、すーっと心に入ってきました。まぁ、正しくは脳みそなんですけれどね。

サービスデザインの概念とは、こんな感じ。

 

サービス・デザインとは、顧客満足を最終目的として、モノやサービスの形状や携帯、色や模様、レイアウトとともに、作業方法や、行動手順などの設計を通して、顧客が望ましいと感じるライフスタイル(生活像)や、理念、価値観などを表現していくことをいう。

 

サービス・デザインには、次の5つの観点が含まれているのだって。

ユーザー中心(User-centered)
共創(Co-creative)
相互作用の連続性(Sequencing)
物的証拠(Evidence)
全体的な視点(Holistic)


サービスデザインの話をするとき、ユーザー中心主義と、共創の話ばかりされて、頭の中にクエスチョンマークが何度も浮かび上がってきたのですけれど、そうじゃなかったのですね。

じゃあ、わたしの周りで行われていた、サービスデザインの話って何だったのだろうな、と思う。

あと、サービスエンカウンターの定義ね。

サービス・エンカウンターとは、企業と消費者が直接接触し、相互作用を行う時間的プロセスなんだってな。

ふむふむ。

そして、やはりサービスのマーケティングは4Pでなく7Pなんだな。

サービス・マーケティングにはマーケティングの4Pに加えて、人材(People)、提供過程(Process)、物的環境(Physical Evidence)の3要素を追加した7Pが提唱されているだってな。

 

 

タイトル:サービス・マーケティング概論
編著者:神原理
発行元:ミネルヴァ書房