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業務デザインの発想法 「仕組み」と「仕掛け」で最高のオペレーションを創る

著者:沢渡あまね
発行元:技術評論社

 

まとめ

ユーザーエクスペリエンスとか人間中心主義とか。そういう世界に通じるものがありますね。でもね、業務っていうのは、とおり一辺倒の世界じゃないんですよ。様々な仕組みや仕掛けが動いている世界。なかなか見えにくい業務の話をわかりやすく説明してくれるのが、本書。

この本を読んだ理由

B2Bマーケティングが上手に進まないのって、しっかり業務について理解していないか。これが私の持論ででして、そんな持論を強くするために読みました。


仕事に活かせるポイント

イギリス政府には、政府のデジタルサービスの制作にデザインガイドラインを制定しているのだという。“10 Design Principles”がそうなんだって。これは、日本でも、どんな業務でも、使えますね。
Start with needs , not government needs
Do less
Design with Data
Do the hard work to make it simple
Iterate , then iterate again
This is for everyone
Understand context
Build digital services , not website
Be consistent , not uniform
Make things open : it makes things better

目次

PART1 「何を」「どのように」提供するのかを決める 業務設計/システム設計
PART2 業務のおはようからお休みまでを想定する ライフサイクルマネジメント
PART3 ステークホルダーを巻き込む コミュニケーション設計
PART4 あたりまえの業務を、あたりまえに提供できるようにする オペレーションマネジメント
PART5 個人の知識を組織知識に変え、活用できるようにする ナレッジマネジメント
PART6 人と組織を継続的に成長させる 環境セットアップ/ブランドマネジメント
PART7 「で、どうやったらなれる?」 業務デザイナーとしてのキャリア/スキル

感想

本書のキモは業務デザインを言語化するということですね。じゃ、業務デザインって何か?ということなのですが、私の理解ですと、「業務を設計する人」「業務の仕組みを考える人」という認識ですね。

 

なんだそれだけか?
いやいや、とても深い世界なんですよ。

 

業務の可視化、業務の可視化、業務のマニュアル化、業務のマニュアル化と言っても、きっちり可視化されたり、マニュアル化されている世界はないですからね。

 

いままで、こういう話は、現場で意識高い、ボランティア精神にあふれる人が行っていたわけですよね。

 

それだと完全に人依存。ちゃんとやりましょうよね、ということで本書。

 

ハンバーガーショップ立ち上げを例に取り、業務設計/システム設計から、ライフサイクルマネジメント、コミュニケーション設計、オペレーションマネジメント、付加価値向上、環境下アップ/風土醸成までも教えてくれるのが本書。

 

ハンバーガーショップを立ち上げない人にも、オンラインでしかビジネスをしない人にもおすすめ一冊。

 

だって、業務の仕組みの作り方、考え方を教えてくれる本なのですもの。Webサイト構築の要件定義をするさいにも使えますよ。

 

業務デザインの発想法 ~「仕組み」と「仕掛け」で最高のオペレーションを創る
 

 

タイトル:業務デザインの発想法 「仕組み」と「仕掛け」で最高のオペレーションを創る
著者:沢渡あまね
発行元:技術評論社