発行元:日経ナショナルジオグラフィック
まとめ
ナショナルジオグラフィックの素晴らしいところは、自然だけでなく、歴史にもスポットライトを当ててるところなんだよな。第二次世界大戦の、それも激戦地の生存者から集めたコメントは、未来に残すべき宝です。
この本を読んだ理由
月に一度くらいは、地球について考えなければ。
仕事に活かせるポイント
歴史をしっかり残すことですね。
目次
FEATURES
終結から75年大戦の記憶をつなぐ
氷とコウテイペンギン
動き回る動物たち
女性政治家たちの苦闘
米西海岸スケボー天国
PROOF
都市封鎖で家から出られない人々
EXPLORE
壮大な歴史を歩く
シカの角とがん遺伝子
アンデスの食材を守る
THROUGH THE LENS
迷子のベルガー物語
感想
ナショナルジオグラフィックの何がすごいって、世界の自然だけでなく、世界の歴史を、きっちりと記録するところなんだよね。コロナコロナで世界中大騒ぎですが、2,020年は東京オリンピックが開催されるはずだった年だけではなく、第二次世界大戦終結から75年なんだよね。ということで「終結から75年大戦の記憶をつなぐ」という特集が重い。すごいおもい。日米欧、各地で繰り広げられた戦いのなかから、地獄のような激戦の地で生き残った人、秘密裏の行動だったため、その活動を戦後何十年も黙り続けていた人。そんな人々の証言が、ひたすら並ぶ特集。ここにはイデオロギーも敵味方も存在しない。戦争という悲惨な行為を避けなければならない。それだけはしっかりとわかる、素敵な特集です。
でもね、表紙は「氷とコウテイペンギン」という特集から。ペンギン好きなウチの娘さんが、手にして離しませんでしたね。
そして「都市封鎖で家から出られない人々」。歴史あるナショナルジオグラフィックの記事のなかでも、このような記事な今までなかったでしょう。だって、スペイン風邪だって、香港風邪だって、SARSだって、MARSだって、HIVだって、世界規模での外出禁止・外出自粛なんてなかったんだから。そんな様子を写真に残した、残そうとしたガブリエレ・ガリンベルティはすごいです。外出禁止中のイタリアの日常を切り取った、名作ですね。
さいごに「女性政治家たちを苦しめる現実」。世界中で、まだまだ女性は差別されていますよ。そんな女性のために闘う女性政治家が紹介されている。アフガニスタンでも女性政治家が頑張っているのだ。わたしは、日本で何をしているのだろう?
タイトル:ナショナルジオグラフィック日本版 2020年6月号
発行元:日経ナショナルジオグラフィック