著者:宮本大路
発行元:杉原書店
まとめ
すごい面白い。サックスプレイヤーと言ったら藤井尚之さんと、武田真治さんと、さかなクンさんと、スカパラの2人(GAMOさんと谷中さん)。皆さん、キャラが立っている。そして、この本の著者もキャラが立っている。本書は管楽器専門の月刊誌「パイパーズ」で連載されていた(それも13年!)氏のエッセイをまとめたモノ。世の中、こんなに面白いエッセイが連載されている専門誌があっただなんて。だから、読書は辞められない。
この本を読んだ理由
サックスプレイヤーの奥様から薦められて。
仕事に活かせるポイント
日野皓正さんの「超一流はネ、どんなに情況が悪くても調子が悪くても超一流の演奏をする。それが超一流なんだよね」というセリフですな。
目次
I 楽しい職質
II ルー・タバキン、秋吉敏子
III 日野皓正さん、花火、そして蜂!
IV Don't stop the Music
V スタジオ・ミュージシャンの世界
VI SAXO-Exoticism
VII はぱにゃす
VIII 音楽家三宅純
IX 練習は続くよ、いつまでも
X レッスン百態
XI ヤマハ音楽教室
XII 惜別の譜
XIII 楽師交遊録
XIV 楽器おもしろ話
XV カーネギー憂愁
XVI 膀胱癌から劇的に復活
感想
著者は熱帯JAZZ楽団、エリック・ミヤシロEMバンドバリトンサックスや、テナーサックスや、アルトサックスや、ソプラノサックスや、フルートや、パーカッションや、ドラムやなんやらがきっと出来たであろうすごいミュージシャン。本職はバリトンサックスなんですとな。
サックス吹きの奥様から「面白いから読んだほうが良いよ」と紹介された本。うちの奥様テナーサックス、アルトサックス、ソプラノサックスを吹いているけれど、サックスの大きさ以外に、私はその差がわからない。
そんな音楽の知識ゼロでも、楽しめる音楽エッセイ。元々は管楽器専門の月刊誌「パイパーズ」で連載されていたもの。それも13年も連載されていたんだって。
すげーな。
一般の人が読まない専門誌に、たまに、とてつもなく面白い原稿が掲載されていたりするんだよなぁ。著者はマルチプレイヤーとして有名らしいけれど、そこには原稿執筆も入るのだろうな。
原稿の世界に引き込まれているうちに、宮本大路さんの演奏が聴きたくなった。それもライブで。緊急事態宣言が解除されたら、ライブを見に行こうと思うものも、著者の宮本大路さんは、すでお亡くなりになっているという。
なんだろう?この喪失感。本書ではじめて知ったのに。
合掌。