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マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

華麗なる自動車泥棒

著者:安部譲二
発行元:三栄書房

 

華麗なる自動車泥棒のまとめ

あー完全に私のミスでした。元アウトローで、車好きで、女好きの作家。安部譲二さんを忘れておりました。お育ちはものすごく良いのに、安藤組の構成員になったお坊ちゃま。英語が堪能で、海外留学経験あり(島流しって話もあるけれど)、そして全日空のパーサーの経験もあり。だけれど、前科持ちで、懲役経験者。そんなマンガのような人生経験を積んだ著者が、クルマ(と女性と仲間)とどんな経験をしてきたのか?をまとめた1冊。超面白い。そして、すこしホロリとできる名エッセイ。

 

華麗なる自動車泥棒を読んだ理由

だって、自動車好きだもの

 

華麗なる自動車泥棒で仕事に活かせるポイント

歳をとったことを素直に受け入れることができるというのは、かっこいいことです。

 

華麗なる自動車泥棒の感想

これはGENROQという輸入車雑誌連載されていたエッセイをまとめた本です。なんだかんだで6年近く連載されていたのですね。全56回分の連載がギッシリと詰まっています。

この56回、何がすごいのかというと、56台のクルマを取り上げ、それぞれのクルマにまつわる思い出をしっかり書いているというところ。いくら元ヤクザとはいえ、いくら元日本航空のパーサーとはいえ、いくらベストセラー作家とはいえ、こんな数多いクルマを持っていたなんてビックリだ。まぁ、自分のクルマじゃないのもあるもですけれどね。

キャデラック・エルドラドや、キャデラック・フリートウッド、メルセデス・ベンツ300SL、クライスラー・ニューヨーカーのようなTHEヤクザなモデルから、MGTDや、アストンマーティンDB2ボルボP1800、トライアンフTR3といったエンスなモデルに、マツダ・レビューや、ホンダ・シティ、マツダ・サバンナワゴンといった国産車まで。幅広く、様々なクルマが登場するのですよ。そして、それぞれの話が面白い。

戦後の混乱期にヤンチャをしていた若者の半生記として読んでも面白いね。何しろ橋本龍太郎と同級生だった、元ヤクザなんだから。

安部譲二さんの様々な作品を読んでみよう!

 

 

タイトル:華麗なる自動車泥棒
著者:安部譲二
発行元:三栄書房