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マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

政治的に無価値なキミたちへ 早稲田大学政治入門講座コンテンツ

著者:大田比路

 

まとめ

わたしはリバタリアンでした。自分でも、リバタリアンだって、言っていますからね。そんなことを教えてくれる本であると言うことよりも、政治は様々な視点から見ないとだめだと言うことを教えてくれます。政治って、妥協なんだよね。様々な考え方から、最適であると思われるポイントに落としていく行為。この行為で必要なのは「様々な考え方がある」と言うことを知ることなのだ。大学時代、政治社会学を学んだ私としては、非常に懐かしくもあり、楽しい時代を思い出させてくれましたな。

 

この本を読んだ理由

「面白い本」という情報がTwitterで流れてきたので

 

仕事に活かせるポイント

政治的ポジションでペルソナを考える必要があるとき、その基本情報として使えますね。

 

目次

lecture 01 価値
lecture 02 人権
lecture 03 労働
lecture 04 階級
lecture 05 結婚
lecture 06 生命
lecture 07 秩序
lecture 08 刑罰
lecture 09 象徴
lecture 10 政府
lecture 11 国民
lecture 12 恐怖

 

感想

あぁ。とても懐かしい。そして、とても面白い。Twitter上で流れてきた「読んだ方が良いよ」という情報を信じて、本当に良かった。

 

私が大学時代の4年間、なんだのは政治学だった。とくに、政治社会学だった。社会が政治にどのような影響を与えているのか? 政治的行為,政治意識,政治現象,政治集団,政策などを社会学的分析や理論によって明らかにすることを学んでいた。

なんと、金にならないことだろうかw

 

しかし、面白かった。

 

ウェーバーや、フーコー、たまに丸山真男などを読み、教授と共に語り合ったあの時代を、思い出させてくれる本。

 

ぶっちゃけ、この本に書かれていることを覚えたからと言って、給料が上がることもなければ、資格を得ることもないでしょう。でもね、世の中の仕組みを知ると言うことはとても重要なんだよ。政府や、権力者から、だまされないようにするためには。

 

日本で政治を語ると、どうしても「アベガー」とか「パヨクは」となりがちなのだけれど、そうじゃないんだよな。政治家の立ち居振る舞いなんて、全体の一部なんだよ。我々は生かされているのではなく、生きているんだよ。二本の足で立って、自分の頭で考えて、行動しなければならないのだよ。誰かが言ったから、政府が言ったから、教祖様が言ったから従うのではないんだよ。政府の言っていることは、自民党の言っていることは、野党の言っていることは神事だれないとか言っている場合じゃないんだよ。

 

ちゃんと自分で考える。

 

新型コルナウィルスの騒動で、批判ばかりしている、文句ばかり言っている人や、そんな行いをしている人は、立ち止まり、深呼吸をして見ると良い。

 

それでも、きっと変わらないと思うけれど。

 

ただ、ほんとに、ちゃんと自分で考えるコトが重要なんだよ。

 

そのことは、本書に書かれている、このフレーズからもわかる。

 

ボクらが選ぶべきは「政治家」でも「政党」でもなく「生き方」そのものではないのか。

 

 

生き方なんだよ。自分の生き方。

 

「とは言ってもなんだか難しいなぁ」と思う人は、最後まで読まなくても良いです。自分はどんなイデオロギーに属しているのか? それを確認するだけでも、十分な価値がありますよ。