まとめ
政治学者として有名な姜尚中さん。姜尚中さんは在日コリアンであり、日本においてはストレンジャーと言える立ち位置にいる。そんな姜尚中さんが、ストレンジャーが集う街東京を案内する一冊。熊本で生まれた姜尚中さんが上京する様子を夏目漱石の「三四郎」に重ねていたりもする。幾重にも張り巡らされた伏線が素敵です。
この本を読んだ理由
私もストレンジャーだよな、と。東京に住んでいたことがあるけれど、それほどしっくり来なかったよな、と。
仕事に活かせるポイント
とくになし
目次
序章 都市で出会う他者と自分
第一章 非日常空間を探して
第二章 モダン・ポストモダン・その先へ
第三章 グローバル化するトーキョー
対談 小泉今日子✕姜尚中
第四章 文化装置は健在
第五章 砂粒化する個人
第六章 都市は人を自由にするか
感想
東京といえば東京砂漠。
いったい何を言っているのか。いやいや、東京に住んでいない地方民にとって、東京は魔界なんだよね。魔界であり、魔窟。
しかし、そんなことをいっても東京は日本の中心である。文化の中心であり、経済の中心でもあるし、政治の中心でもある。
そんな中心地であっても、いろいろと濃淡はある世界が東京なのですな。
そんな東京の濃淡を政治学者の姜尚中さんが案内してくれる一冊。
軽いエッセイなんだけれど、深く社会について考えさせられる一冊でもありますね。