著者:ピーター・ナヴァロ
解説:飯田将史
発行元:文藝春秋
目次
第一部 中国は何を狙っているのか?
第二部 どれだけの軍事力を持っているのか?
第三部 引き金となるのはどこか?
第四部 戦場では何が起きるのか?
第五部 交渉の余地はあるのか?
第六部 力による平和への道
感想
6月16日 - アメリカ側が中国から輸入される自動車や情報技術製品、ロボットなど1,102品目に対し、7月6日から段階的に500億ドル規模の追加関税措置を行うと発表。中国側も課税された際の対抗措置として自動車や農産物など659品目(後に2回合計878品目に変更)について追加関税措置を行うと発表[15]。
参照元:
から始まった米中貿易戦争。世界経済第一位の国と第二位の国がナニをしているのか?トランプのわがままか?と思いきや、そ~でもない。移民政策やらなんやらかんからでは反対するアメリカ議会も、この話は、トランプの言うことを聞いている。
なんでか?
その秘密は本書の中に書いてあった。
眠れる虎、東洋の神秘とも言えるチャイナも、共産党の本家本元のソビエトが崩壊した今、ちゃんと経済を発展させたら、こっち側(西側)に来てくれるのではないか?
2000年頃のアメリカ人は、アメリカの大統領は、そう思っていた。
まだ、ヨチヨチ歩きの資本主義社会だから、中国主導で会社作ってもよかろう、と。日本だってそうだったんだし。そのうち市場も自由化するであろう、と。
そんなことはなかった。
フツーの戦争を行っても勝てるかもしれないが、短期決戦手間は終わらない。
だから、経済戦争だ、と。
というのが、本書の内容で、トランプさんのやりたいことだと。
「え?アメリカって世界最強の軍隊を持つ国だよ。世界ナンバーワンの航空兵力はアメリカ空軍て、ナンバーツーはアメリカ海兵隊だよ」
なんて計算が成り立たなければ、ソビエトと戦争しないし、アメリカの保護下にあった台湾にも進行しない。
ナニをしでかすかわからない。そもそも中国軍の指揮系統もわからない。ただ、はっきりしているのは、やたらと外へ外へと勢力をのばそうとしてることだね。
だからこその、貿易戦争。
そういえば、新疆ウイグル自治区の人権弾圧問題も、世の中的に取り上げられるようになってきたね。
人権というのは西側諸国の大事な価値観だしな。そして、ウイグルは中央アジアや、南アジアへの入口だしな。
拡大せつつ、経済制裁。お金が回らなくなり、政権崩壊。
習近平が最後の共産党指導者になるかもしれませんな。なにしろ、期限なしにしちゃってたからね、自分で。
そして、こんな本をしっかり出せるアメリカって、やっぱすごいわ。