WEB銭の読書やグラベルロードのメモなど

マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

日経ビジネス 2018.10.29

発行元:日経BP

感想

大特集は星野リゾート 世界への成功方程式 すべては人手不足からはじまった」
この特集はよい。
こういう記事を読みたかった。
日本のホテル業界で一味違う存在感を示している、星野リゾートの秘密に迫ってくれる本。

星野リゾートの基本は「多能工化」だというのは知っていましたよ。分業ではなく、一人で様々なタスクをこなす。繁忙期と閑散期の差が激しいホテル業界。別にそれはシーズナリティに限って話でなく、毎日の業務内にあっても山谷がある。そんな状況をマルチタスクかできる人間を増やすことで、解決していく。もちろん、受け入れられないベテランスタッフもいるけれど、それはそれとしてマルチタスクができる人間を優遇する。

すげーな。

そうやって、少ないリソースで運営できる素地を作った後に、差別化に入る。

星野リゾート差別化戦略①生産性のフロントラインを達成②トレードオフを伴う独自の活動を選択③活動間にフィット感を出すに、なる。

特に①②が良い。

①は同じ価格で比較したときに、一番高い価値の製品やサービスを作ること
②は一方を追求すれば、他方を犠牲にせざるおえない関係のこと

だからなのである。星野リゾートのホテルに宿泊して、大絶賛する人と、そうでない人が生まれるのは。超高級でもなければ、超高格でもない星野リゾートのホテルで、満足度をあげるにはそうなりますよね、と。

そして、星野リゾートはいろんなホテルに手を出すけれど、すぐに手放していたりする。
なんでかいな?とおもったら、星野リゾート・リート投資法人なんて会社、あったのね。ホテルを投資先とも考えていたのね。ちなみに、時価総額は11.39億ドル。最大はアメリカのホスト・ホテルズ・アンド・リゾーツ。時価総額は155.24億ドル。

で、この特集では、いろんな参考図書が紹介されているのも良い。こんな本を読みたくなりましたな。

 

社員の力で最高のチームをつくる―――〈新版〉1分間エンパワーメント

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競争優位を実現するファイブ・ウェイ・ポジショニング戦略

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で、他に面白かった記事。

 

「CASE時代はこう勝ち抜く 世界一へ、見えたゴーン氏の戦略」
CASEとは、コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化のこと。ここの分野を軸にルノーが天下を取ろうとしてるとな。てか、日本の自動車メーカは、どこも苦手そうな分野よね。

 

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カシオ計算機 カリスマなしでもできる」
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で、今週号を読んていたら、読みたくなった本。

 

50歳の衝撃 はたらく僕らの生き方が問われるとき

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フェミニスト・ファイト・クラブ 「職場の女性差別」サバイバルマニュアル

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モラル・ハラスメントが人も会社もダメにする

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