発行元:日経BP社
感想
大特集は「星野リゾート 世界への成功方程式 すべては人手不足からはじまった」。
この特集はよい。
こういう記事を読みたかった。
日本のホテル業界で一味違う存在感を示している、星野リゾートの秘密に迫ってくれる本。
星野リゾートの基本は「多能工化」だというのは知っていましたよ。分業ではなく、一人で様々なタスクをこなす。繁忙期と閑散期の差が激しいホテル業界。別にそれはシーズナリティに限って話でなく、毎日の業務内にあっても山谷がある。そんな状況をマルチタスクかできる人間を増やすことで、解決していく。もちろん、受け入れられないベテランスタッフもいるけれど、それはそれとしてマルチタスクができる人間を優遇する。
すげーな。
そうやって、少ないリソースで運営できる素地を作った後に、差別化に入る。
星野リゾートの差別化戦略は①生産性のフロントラインを達成②トレードオフを伴う独自の活動を選択③活動間にフィット感を出すに、なる。
特に①②が良い。
①は同じ価格で比較したときに、一番高い価値の製品やサービスを作ること
②は一方を追求すれば、他方を犠牲にせざるおえない関係のこと
だからなのである。星野リゾートのホテルに宿泊して、大絶賛する人と、そうでない人が生まれるのは。超高級でもなければ、超高格でもない星野リゾートのホテルで、満足度をあげるにはそうなりますよね、と。
そして、星野リゾートはいろんなホテルに手を出すけれど、すぐに手放していたりする。
なんでかいな?とおもったら、星野リゾート・リート投資法人なんて会社、あったのね。ホテルを投資先とも考えていたのね。ちなみに、時価総額は11.39億ドル。最大はアメリカのホスト・ホテルズ・アンド・リゾーツ。時価総額は155.24億ドル。
で、この特集では、いろんな参考図書が紹介されているのも良い。こんな本を読みたくなりましたな。
社員の力で最高のチームをつくる―――〈新版〉1分間エンパワーメント
- 作者: ケン・ブランチャード,ジョン・P・カルロス,アラン・ランドルフ
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2017/02/27
- メディア: Kindle版
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- 作者: フレッド・クロフォード,ライアン・マシューズ,星野佳路,長澤あかね,仲田由美子
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2013/10/06
- メディア: 単行本
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で、他に面白かった記事。
「CASE時代はこう勝ち抜く 世界一へ、見えたゴーン氏の戦略」
CASEとは、コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化のこと。ここの分野を軸にルノーが天下を取ろうとしてるとな。てか、日本の自動車メーカは、どこも苦手そうな分野よね。
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「カシオ計算機 カリスマなしでもできる」
大学にむけて関数電卓を販売するだなんて。計算は関数電卓にまかせて、考えることに時間を使いましょうと。こういう営業方法を学販っていうのね。
で、今週号を読んていたら、読みたくなった本。
フェミニスト・ファイト・クラブ 「職場の女性差別」サバイバルマニュアル
- 作者: ジェシカ・ベネット,Jessica Bennett,岩田佳代子
- 出版社/メーカー: 海と月社
- 発売日: 2018/08/31
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 作者: マリー=フランスイルゴイエンヌ,高野優
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2003/02/08
- メディア: 単行本
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