発行元:都市出版
まとめ
記事中に出てきますが、吉原とは「嘘を楽しむ、性のテーマパーク」なのよ、ね。嘘を嘘だと知りながら、嘘に騙されるのが粋なんだと。あぁ、これは吉原以外にも当てはまるよね。そんなオトナになりたいな。
この本を読んだ目的
面白い特集の「東京人」は読んじゃいますよね、やっぱ。
いろんな意味で「嘘」であることが、かっこいい世界。そんな世界に憧れるよね。
明治維新以降の、キリスト教的な道徳観では通ないことがたくさんあるのよ。
感想
特集は「開基400年!江戸吉原入門」。で、対談が「嘘を楽しむ、性のテーマパークの美学 タモリ✕渡辺憲司」ですな。
お!タモさん、当事です。吉原、ブラタモリで取り上げたんだよね、そんな流れですね。タモさん、ほんとに博識ですな。そして、吉原ができた江戸時代の価値観で、ちゃんと語るのが良いですね。吉原には女性以外にも、男性もいた、と。男色がフツーの時代でしたかららね。「女性だけでは品ゾロが悪い」ッテコメントがよいですね。
また、このタモさんのセリフがいかしてる。
嘘を嘘として楽しむと都会的で粋。いやあ、深いですね。これほど嘘を前面に出したテーマパークはない。ミッキーマウスは「嘘だよ!」って言ってないでしょう。嘘の世界でも本当だって言ってるわけですから(笑)
こういうオトナになりたいですね。
あと、他に面白かった記事がこれ。
「廓ばなしの名人たち。」
三遊亭圓歌、古今亭志ん生、一龍斎貞丈、いろんな名人が紹介されていますが、実家が郭だった桂歌丸師匠がいないのが、残念。
「吉原に生まれ育って。」
そーなんだよな。いまはソープランド街として有名ですが、町外れにあるわけではないんだよな。フツーに町の中にある。そんな吉原の町の生活が分かるのが素敵。
「女ひとり、全国遊廓探訪記」
これ、すげー面白い。花房ゆいさんの記事もいいけど、写真もいい。花房ゆいさんの「遊廓女子一人旅」という本が発売になるのだと。
で、そんな今月号を読んていたら、行きたくなった店。
読みたくなった本はこれ。