目次
第一章 むずかしいことをやさしく
第二章 戦争を語り継ぐ
第三章 パーキンソン病とともに生きる
第四章 ラジオとテレビと活字と
第五章 芸の力
第六章 原発震災以後
感想
永六輔。
永さん。
読んでいると、少し腹がたち、かなり面白く、そして引き込まれる。
これが永六輔の世界ですな。
あの甲高い声で、早口で語り枯れられている。そんな気分になってくる。
タイトルの「むずかしいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを面白く」は、書き手だろうと、話し手だろうと、物事を伝える人間にとっては一番大切なこと。
小難しい言葉を並べて、上から目線で語るようなことが、カッコいいと思われがちな今の価値観だと信じにくいことですがね。
このタイトルの考え方が永さんの文章には一本柱のように通っている。
日本でテレビ放映が始まった時からのテレビ人。でも、本人はラジオ人。テレビとラジオの生き字引。
浅草生まれで東京育ち。
この本には永さんの人生と日本の昭和史が詰まっている。
主義主張が違う人間とはいがみ合うのではなく、その場にあるギャップを笑い飛ばす。
いや、凄いよ。永六輔さん。
むずかしいことをやさしく、やさしいことを深く、深いことを面白く
- 作者: 永六輔
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2014/01/30
- メディア: 単行本
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