著者:大橋美加
発行元:双葉社
まとめ
テレビの巨人、大橋巨泉サンも、普通の男であり、普通のお爺さんだったんだな。巨泉サンに憧れるけれど、私は家族を大事にする人になりたいな。
この本を読んだ理由
大橋巨泉サン自身の本ではなく、大橋巨泉サンの娘さんが、父親である大橋巨泉サンについて書いた本だから。
仕事に活かせるポイント
広く深い知識こそ、仕事に奥行きを与えるんだろうな。
目次
第1章 「大橋巨泉」を父にもつということ
第2章 ジャズがつないだ父とのきずな
第3章 私、結婚しないかもしれない
第4章 自分が母親になってわかったこと
第5章 巨泉の血、マーサの血
第6章 あのときも父が助けてくれた
第7章 孫たちに受け継がれた「巨泉」
第8章 父の最後と向き合って
感想
テレビがまだまだベンチャービジネスだった頃。そんなテレビ業界で、テレビの未来を作っていた男が、大橋巨泉サン。そんな巨泉さんの娘さんが、著者。
「巨泉サンだしね」と片付けてしまえば片付いてしまいそうだけれど、そんなひと言で片付けることのできないエピソードが満載。
家庭を持つ、子どもを育てるということがうまく行かなかった巨泉サンと、父親不在の状況で育った著者。まるで美味しんぼの貝原優山と山岡士郎のような関係が、徐々に変化をしていく。
巨泉サン、ハワイでセミリタイヤをしていたけれど、いいお爺さんをしていたんだね。
巨泉サンのようになりたいけれど、私は家族を、奥さんを、娘を大事に生きていきたいなぁ、と思うのですよ。
そして、テレビがベンチャービジネスではなくなってしまった今、大橋巨泉のような人物は二度と表れないんだろうな、とも思うわけですよ。
タイトル:父・巨泉
著者:大橋美加
発行元:双葉社