WEB銭の読書やグラベルロードのメモなど

マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

日経ビジネス 2018.06.11

発行元:日経BP

 

感想

 

大特集は「ポスト アメーバ ディスコが挑む超個人主義経営」ですね。
アメーバ経営を超える経営がウィル経営と呼ばれているのですが、まぁ、平たくいえば、「みな、個人事業主になれ」ってことですな。

 

例えば‥

 

各業務の値段:業務の依頼・受注は社員同士、社員と部署の取引で実施。価格はそこで決まる。

社員個人の業務別損益:間接部門を含め社内通貨ウィルで個人別に明確になる
仕事の割り振り:上司は命令しない。毎朝、部署内で仕事をオークションにかけ、社員は落札して実行する

社内の改善活度:各部署で社員がアイデアを考え、部署間で競い合う。対戦で勝つとウィルを、獲得。

新事業・業務創造の決定:アイデアを持つ社員が提案。賛同する社員はウィルを事業案に投資。それが多いと上司の承認なしでも実行できる。

社内移動:社員個人が異動したい部署に申し込み、認められれば現部署の上司の承認なしに異動できる。

 

 

…などなと。

 

社員なので日本通貨の円ではなく、社内通貨のウィルを利用し、価値をやり取りさせるってことですな。

 

今後、個人事業主が増えてくるわけで、自分の仕事、作業タスクに対して、その価値をきっちりと考えることは重要ですな。

 

で、その他に面白かった記事。 

 

GDPRより怖い?EUが準備中のクッキー法」
中身はよくわからない(記事に記述はない)けど、違反企業には世界売上高の4%か2000万ユーロの高い方の罰金が課されるのだとな。

 

「体育会体質が招く組織の危機」
日大アメフト部や、神戸製鋼所の不正を指して「体育会が悪い」って話になっております。ワタシ、体育会が大嫌いな元半分体育会系ですがね(体育会気質が嫌いで途中で辞めたのでね)、この記事の体育会に関する考え方が間違ってるかと。
体育会の基本は勝利のためなら、年功序列やらなんやらかんやらを捨てでも、最適な体制を組むことですわ。不正をしてまでして、勝つというのと、話は違う。不正をして勝っても、バレたら二度と試合にでれなくなるからね。
日大アメフト部とか、神戸製鋼所の不正は、日本的な組織が抱える問題なのでは?上の言うことは絶対の前例主義だしな。

 

「2600円以上の求人数が1.8倍 高額時給の派遣、引く手あまた」
DB系のシステムエンジニアの単価が2333円、ウェブ・スマホ系のシステムエンジニアが2618 円。エンジニアの時給、とんでもなく良くなっていますな。とはいえ、この高値がどこまで継続するのか?
上がったぶんだけ、落ちるのではないか?なんて、ゲスなこと考えたり。

 

ASEANのアリババ グラブ シンガポールの配車サービス大手」
いやー、もう、日本だけ、置いていかれてしまっている感じ200%ですな。

 

「海中の藻場造成に多様な商機 ブルーカーボンに建設業が注目」
海藻や海藻が二酸化炭素を吸収する機能のことをブルーカーボンというのだと。
海上で行う様々な工事に、海草や海藻ができるような対策を練るのが流行りなんですと。で、そんな場を作るのに、用いられるのが鉄鋼スラグなのですと。スラグに含まれる鉄分が海藻の育成を促すのですと。
生きている海藻や海草が二酸化炭素を吸収するのはわかるのですが、海藻や海草って、死んだあと、海底で泥になっても二酸化炭素を保持し続けるのですとね。
こういう技術をしっかり使って、環境回復につとめてほしいですね。

 

「中国内陸部にビッグデータ拠点」
こういうことやらせると、中国はすごいな。一人あたりのGDPが少ない中国内陸部の貴州省に、ビッグデータ拠点を国主導で作り上げてしまった、と。すでにビッグデータを扱う企業は8500社にものほり、テンセント、アップル、ヒュンダイHuaweiの施設もあるのだと。
貧しいけれど自然豊かな貴州省に、環境を破壊しない産業を植え付けるってのがすごいな。

 

今週号を読んでいたら、こんな本を読みたくなりましたな。

 

ときめき昆虫学

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バッタを倒しにアフリカへ (光文社新書)

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