著者:永井昭弘
発売元:日経BP社
目次
第1章 RFP作成の勘所
第2章 RFPプロジェクトの進め方
感想
「で、ぶっちゃけ、どういうRFPを作ればよいの?RFPの雛形教えてよ」という人に最適な本。何しろ巻末にRFPのサンプルが掲載されているから。それに則れば、RFP自体は作成できる。
かといって、中身がしっかりしたRFPであるか否かは、違う問題。
そういうものは本体を読め、と。
一番しっくり来たのが115ページ「情報化企画の概要」ですわ。
IT化グランドデザイン
-経営戦略・事業目標の理解
-システムのあるべき姿
-システム化推進プロセス、体制
-システムの運用プロセス、体制
は
経営戦略の整理
-システムグランドデザインの前提となる経営戦略や事業目標の確認
実行項目の整理
-経営戦略を実現するための手段の明確化
ITで実現する領域選択
-上記実行項目の中で、システムが有効な部分の洗い出し
と
現状システムの調査
-現状システムの環境、運用、リテラシーなどの現状把握・整理
関連するIT動向の調査
-今回のシステム化領域における、技術や製品などの調査
IT化の基本方針決め
-会社の現状と上記のIT動向を勘案し、どの程度投資を行うかの大枠の決定
から成り立つのだとな。
こういう内容が、ポイントポイントでしっかり書かれているのが良い。
で、もって、この本とあわせて『RFP&提案書完全マニュアル改訂版』を読むのがオススメ。