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事業戦略策定ガイドブック 理論と実例で学ぶ戦略策定の技術

 

著者:坂本雅明
発行元:同文館出版

 

 

事業戦略策定ガイドブックのまとめ

首都大学東京、つまり元都立大学の大学院で行われているビジネススクールの内容が書籍になったものです。実務でコンサル的なことや、営業企画的なことを行っていると「知ってるよ」的な内容が色んな所に出てきます。が、基本をしっかりこなすということは重要なのですよ。星野リゾートの星野社長も語っていましたが、教科書の内容を正しくこなすことが重要。なので、皆さん、この本に書かれていることをしっかりとこなしましょう。

 

事業戦略策定ガイドブックを読んだ理由

新規事業企画を行うことになったので

 

事業戦略策定ガイドブックで仕事に活かせるポイント

「事業の方向」「競争・強調戦略」「市場戦略」「利益モデル」「ビジネスシステム」で事業戦略を策定していくという流れですね。

 

事業戦略策定ガイドブックの目次

第一部 事業の方向
第1章 環境分析と事業のアイディア検討
第2章 事業コンセプトの評価と決定
第二部 市場戦略
第3章 差別発言戦略の策定
第4章 状況別の差別化戦略
第5章 競争戦略の策定
第6章 協調戦略の策定
第7章 経済性の概念整理
第8章 利益構造の選択
第9章 マネタイズ方法の検討
第五部 ビジネスシステム
第10章 ビジネスシステムの設計

 

事業戦略策定ガイドブックの感想

著者は現在、首都大学東京大学院で講師をしているけれど、NEC総研などで戦略立案実務を(きっと)やっていたであろう人なので、出てくる話が片っ端からリアリティがあって素敵です。大学院で、こういう話が学べるのはいいなぁ、なんて思えます。

そして、実務経験者だからだと思うのですが、思考整理の方法がシンプルで分かりやすい。様々な事象を2軸四象限で説明してくれるのが、良いですね。この手法を自分でも身につけたいです。

たとえば、横軸はインパクトと縦軸は発生可能。それを大小で分類すると、インパクト大で発生可能性が大の場合は「戦略策定へのインプット情報」となり、インパクト大で発生可能性が低の場合は「モニタリング項目。兆候が見えたら、対応」となるとな。

個人的には新規事業立ち上げの参考としてこの本を読んだので、市場環境を評価するポイントというのが良かったですね。これ、すぐに使えます。市場環境を評価する6つのポイントは下記の通り。

 

市場規模
市場の成長性
未開拓市場
支払い余力
需要の密度
市場の不確実性

 

やはり、過去に読んだ本であっても、時間をおいてもう一度、読み直すのがいいですね。

 

 

タイトル:事業戦略策定ガイドブック 理論と実例で学ぶ戦略策定の技術
著者:坂本雅明
発行元:同文館出版