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もう一つの「バルス」―宮崎駿と『天空の城ラピュタ』の時代

著者:木原浩勝
発売元:講談社

 

目次

スタジオジブリ入社への道
「この作品は失敗できない」
地蔵の人
フラップターの謎
愛された悪役「ムスカ
馬車と喧嘩と原画頭
不思議のポムじいさん
予告編とテストフィルム
「馬之介」の思い出
神の降臨:「あと1時間くれ」
もう一つの「バルス
ラピュタ』最後の作画カット
落涙

 

感想

バルス」と言ったら、ジブリ映画の名作『天空の城ラピュタ』の名台詞ですね。

 

著者は元スタジオジブリの制作進行係なのですが、そんな著者が見た、「バルス」を語るのが本書です。

 

ちなみに、著者はスタジオジブリの創立メンバーと言ってもよいほど、ジブリ歴がながいのです。

 

そう、社運をかけてスタジオジブリが、オリジナルアニメ映画の第一作である『天空の城ラピュタ』制作を体験するくらい。

 

そうなのです。

 

本書は『天空の城ラピュタ』誕生に立ち会った人間によるお話なのです。

 

今でこそ世界に名が知れ渡っている宮崎駿監督で、作る映画作る映画が軒並みヒットするジブリですが、最初の1作目はそんなこと、まったくなく、マジメに「今年の冬は越せるか?」という状態だったのです。

 

その会社としてヒリヒリするような世界と、独立して自由にアニメが作れるようになった宮崎監督のせめぎあいが、面白い。

 

ってか、すごい。

 

ジブリのお陰で、オトナが映画館にオリジナルの長編アニメを見に行っても、いまは問題ないです。が、ジブリ1作目はそうは行かないわけですよ。

 

そりゃ、予告編一つ作るのも人生かけますよ。

 

世界中にファンがいる今のジブリなら、ブルーレイディスク何枚組でもバカ売れしますが、第一作目だと話が違うわけですよ。

 

大物監督になる前の、有名製作会社になる前の、宮崎駿監督とスタジオジブリの姿がわかるのがステキです。

 

ジブリも、宮崎監督も、ベンチャーマインドにあふれていたんだな、ということがわかって、良いですな。

 

もう一つの「バルス」 -宮崎駿と『天空の城ラピュタ』の時代-

もう一つの「バルス」 -宮崎駿と『天空の城ラピュタ』の時代-