著者:横手慎ニ
発行元:中央公論社
スターリンまとめ
スターリン。孤独というより、誰も信じることができな語ったんだろうな。で、権力を握り切るまでは損得勘定しながら行動できていたけど、権力を握ってしまってからは損得勘定しなくて良くなったので…そりゃ、悲惨な最後になりますよね、と。
スターリンの本を読んだ理由
プーチンとの共通点を探したかったので
スターリンで仕事に活かせるポイント
猜疑心の強すぎるやつには近寄るな
スターリンの目次
ゴリの少年
カフカースの革命家
コーバからスターリンへ
ロシア革命と内戦
権力闘争の勝者
最高指導者
ヒトラーとの戦い
アメリカとの戦い
歴史的評価をめぐって
スターリンの感想
スターリンはウクライナに攻め込んだプーチン大統領と並ぶ悪の指導者と語られています。時間関係は逆だけれどね。そんなプーチン大統領とスターリンの共通点と異なる点を探したく、この本を読みました。
地方の悪ガキが権力争いに勝ち抜いて中央に進出し、中央での権力争いに勝利し、今度はその力を国外に向ける。世の中で信じられるのは自分と家族だけ。敵と使用人しかいないと信じ込んで手にした権力なのですよ、そりゃ、使い方を、間違えれぱおかしなことになる。
まぁ、他の国にも同じような素養を持つ人はいますよ。でも、そういう人が政治的権力を握れないような仕組みになっている。政治的権力を握るより、ビジネスでのし上がったほうが金も力も手に入るからね。このシステムが今も昔も、ロシアにはなかった、と。スターリンが子供時代は帝政から共産主義に一気に変化した時代だしね。プーチンが育った時代はソ連の後期と崩壊のタイミングでしたしね。共産主義じゃなくなっても、しっかりとした資本主義になることはなく、政治的権力を握る必要があった。
つまり、しっかりとした資本主義が社会に安定をもたらすということが、わかりましたわ。