著者:ダニエル・カルダー
訳者:黒木章人
発行元:原書房
まとめ
独裁者が記した本をベースにその社会と歴史に迫る本。ヒトラーや、スターリン、ムッソリーニはなるほどなるほどといった感じだったのですが、レーニンに関しては初めて知ることばかりでびっくりぽんでしたな。
この本を読んだ理由
「独裁者」と「本」というキーワードに惹かれて手にとってみましたわ。
この本の目次
はじめに <独裁者文学>の伝統
第1部 独裁者たちの聖典
1 レーニン
2 スターリン
3 ムッソリーニ
4 ヒトラー
5 毛沢東
この本の感想
なんだろう?この読書後の気持ち悪さ。独裁者と言われている人間も、最初から独裁者でなかったわけでね。政治的闘争に勝ち抜いてきた人間が、その正当性を誇示するために書いた本、それが様々な独裁者が記した本なんだよな、と。
ここからなにかをという話よりも、わたしはレーニンについて、よく知らなかったんだな、ということがわかったわ。
そして、危険な独裁者が書いた本だからといって、読めなくしてしまうのは、施行の停止を起こしてしまうからダメなんじゃないのかしらと思うわけよ。