著者:山原雅人、明庭聡、堀内健司、横川省三
発行元:マイナビ出版
目次
序章 業務改革、生産性向上のための可視化「働く業務マニュアル」
第1章 BPMとBPMN
第2章 BPMNの記述ルール
第3章 記述適合サブクラス レベル1
第4章 分析適合サブクラス
第5章 BPMSの導入
第6章 改善推進ケースと手順
感想
SFAツールの導入に、当然のようですが、業務用件の整理を行っているわけですよ。
で、いつも思うのですが「これって、何かのフレームワークあるんじゃなかろうか?」と。
そしたら、当然のようにありました。
BPMN。
本書で解説している国際標準表記法(ISO19510)の(Business Process Model and Notation)仕様(2017年12月現在のバージョンはBPMN2.0 以下「BPMN仕様」と表記)を使った業務フローは、「誰が読んでも同じ意味になる」という最大の強みを持っています。
今までワタシがやっていた仕事ってなんなんだろう。。。と思ってしまいました。
ごめんなさい。
BPMNをもう少し具体的に説明すると、こうなるのだとな。
BPM(ビジネスプロセス・マネジメント)は、業務プロセスのPDCA(Plan-Do-Check-Action)サイクルを回して業務の成果を上げるためのマネジメント手法です。
業務プロセスは、業務目的を達成するための手順と役割分担です。企業・組織において、業務プロセスは高い生産性、品質の実現が求められています。顧客ニーズの変化、製品やサービスの変化、売り方の変化、従業員のスキルの変化などから、業務プロセス自体の変更、改善が求められます。業務プロセスには、法規制を反映し業務に起こりうるリスクを回避できる工夫を組み込むと行ったコンプライアンスの役割も期待されています。
企業・組織活動の業務プロセスを継続的に改善し、常に成果のレベルを向上させるマネジメント手法が、ビジネスプロセス・マネジメントです。
そうなんだよな。つくっておわりなんじゃないんだよ。どーしても「ツール入れましょう」ってことで話を進めると、作って終わりになってしまう。入れたあとに運用をしていかないとダメなんだよ、と。
PDCAサイクルの回し方もしっかり定義されておりました。「4ページまであるのね?」とおもったら、プランが4まであるのね。
業務改革・改善を継続的に行うためには、
P1 現場業務をわかりやすく業務フローとして表す
P2 業務上の課題を明らかにする
P3 課題の解決策を決定する
P4 課題が解決された業務フローを描き、業務マニュアルを書く
D P4で書かれた業務フロー、マニュアルに沿った業務を実施する
C 実施中の課題の発見、確認をする
A 実施し蓄積したデータから、課題の発見と解決策を決定するそして、P4に戻るというPDCA(Plan, Do, Check, Action)と呼ばれる改善サイクルを回す必要があります。
本書ではPDCAのPに全部含まれていますが、これらのタスク、今までワタシがやっている仕事と同じなので、そんな背中を押してくれて嬉しいですね。
さらに、この記述もワタシの背中を押してくれる内容ですね。
ステップ1 現状記述モデル作成 レベル1のBPMN図で現状をありのままに表記する
↓
ステップ2 課題解決
ステップ1のBPMN図のなかの課題を課題管理表に抽出し課題解決を議論し課題解決をする
↓
ステップ3 レベル1 To-Beモデル作成
ステップ1で記述した現状モデルをベースに課題解決をしたレベル1のBPMN図をTo-Beモデルとして記述し合意を得る
↓
ステップ4 レベル2 To-Beモデル作成
ステップ3で記述したTo-Beモデルをレベル2に変更する。
文章で記述した処理を暗号化する。
・ルールを明確に確認し記号化する
やはり、どんなプロジェクトもAS ISとTo Beギャップを埋めるって話に終始知るんだなぁと。
そして、最後に。
「BPRと何が違うのか???」という点。そこに関してこんな内容が。。。
BPRとは1990年代に提唱された業務改革手法です。当初、その主たる目的は基幹システムの再構築と組織のフラット化による効率化とスピード家でした。(中略)BPMは、この放置されてきた「人の仕事」を可視化しBPMSでサポートすることで、業務の効率化、サービス品質の向上、ナレッジの共有、人材の流動化、リスク管理などを図るものです。
そういうことだったのね。
業務改革、見える化のための業務フローの描き方 (プレミアムブックス版)
- 作者: 山原雅人,明庭聡,堀内健司,横川省三
- 出版社/メーカー: マイナビ出版
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