著者:A・プラトカニス、E・アロンソン
訳者:社会行動研究会
発行元:誠信書房
目次
第一章 日常生活のなかの説得
第二章 説得のお膳立て 効果的な説得を行うために
第三章 伝達者の信憑性 本物とまがいもの
第四章 メッセージ それはどのように伝達されるのか
第五章 感情にアピールする説得
第六章 説得の戦略を打ち破るために
第七章 情報戦略が失敗するとき プロパガンダと社会
感想
プロパガンダというとナチスや、戦前の日本、ある特定の方面の方々だと安倍政権をおもいうかべるわけですが、そんな政治的なはなしだけじゃないのよね、と。
いわゆる広告宣伝もプロパガンダの一種であると。
溢れる情報のなかから、「この情報だけを見つけて信じてほしい」という企業からのメッセージもプロパガンダであると。
言われてみればそーよね。
そして、そこにあるのは「正しい」とか「正しくない」とかではないのよね。
「信じる」もしくは「信じない」の世界。
嘘ついてでも、聴衆を、大衆を信じさせてしまえばいい。それを大々的に行ったのがナチスドイツだったりするわけで。
本書は、そのサブタイトルのとおり、プロパガンダの手法を状況に合わせて解説してくれている。
この本を読んで「あ、なるほど」と思うということは、プロパガンダに引っかかったことがあるということだね、きっと。
そして、次からは引っかからないようにしなければ。
本書を読むと「あ、やつら、騙しに来てるな」と感じることができるようになりますよ。