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北極がなくなる日

著者:ピーター・ワダムズ
発行元:原書房

 

目次

第一章 はじめに 青い北極海
第二章 氷、驚異の結晶
第三章 地球の氷の歴史
第四章 現代の氷期のサイクル
第五章 温室効果
第六章 海氷融解がまた始まった
第七章 北極の海氷の未来 死のスパイラル
第八章 北極のフィードバックの促進効果
第九章 北極のメタンガス 現在進行中の大惨事
第十章 異様な気象
第十一章 チムニーの知られざる性質
第十二章 南極でなにが起こっているのか
第十三章 地球の現状
第十四章 戦闘の準備だ

 

感想

北極から氷が消える。
地球上で最も寒い場所といわれ、氷に閉ざされた地域であるはずの北極から氷が消えてしまう。

 

とはいっても年がら年中、氷が消えてしまうわけでなく、夏の間だけの出来事になるのだが。

 

この夏の間だけというのでも、様々なことが起きる。まずは、パナマ運河や、スエズ運河を経由せずに太平洋と大西洋を行き来することができるようになる。これだけで世界の物流が大きく変わる。

 

これだけならかなりのプラスなわけだが、物事にはプラスとマイナスの両方があるわけでね。夏の間に氷が無くなると、海底や、地面の中に永久氷土として閉じ込められていたメタンガスが大気中に放出されてしまう。

 

そして、もう、放出されている。

 

地球は、もう、後戻りできないポイントにまで、進んでしまったのか?

 

いや、過去には、もっと熱かった地球も、寒かった地球も、存在していた。

 

生き残ることができないのは、人類で、地球は残り続けると。

 

しかし、増えつづける人口は、もはやどーにもならないだろう。

 

などと、いろんなことを考えてしまう一冊。

 

北極がなくなる日

北極がなくなる日