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マンガ「グラゼニ」が大好きな、ウェブ系の何でも屋さんが綴る、仕事とか、読んだ本のこととか、日常とか、世の中に関する忘備録。

ウォールストリート・ジャーナル式図解表現のルール

著者:ドナ・M・ウォン
発売元:かんき出版

 

目次

Chapter1 読み手にとってわかりやすい図表とは
図表の作成手順
数字の表し方
データの完全性
データの量
フォントの選び方
ビジュアルデータ表現
色の使い方

Chapter2 データを正しく表現する図表のつくり方
線グラフのつくり方
縦棒グラフのつくり方
横棒グラフのつくり方
円グラフのつくり方
表のつくり方
ピクトグラムのつくり方
地図グラフのつくり方

Chapter3 図表に必要な統計とマーケットの知識
図表以前の統計の知識
図表作成に役立つ計算
図の中での文字と数字の情報
マーケットの基本

Chapter4 図表作成で発生する問題の解決方法
データ不足の場合
大きな数字の小さな変化を表す場合
数値の違いが大きすぎる場合
色が黒しか使えない場合

 

Chapter5 プロジェクト管理に役立つ図表
計画を立てる
プロジェクトのスタート前
計画どおりの進め方
費用と資源の管理方法

 

感想

 

凄くシンプルだけれど、ものすごくわかりやすい本。

ポイントポイントできっちり図解化されているので、ものすごくわかりやすい本。

大事なことだから、繰り返しましたよ。

看板に偽り無しですわ。

必要最小限の情報で的確に情報を伝える方法が散りばめられております。

図解の仕方から、数字の作り方までしっかり書かれているのですが、

この本のキモは17ページに有りますわ。

 

それは「効果的な図表の作り方」としてまとめられておりまして

調査、編集、作図、見直し

の4ステップから構成されているのですわ。

 

で、調査とは

●信頼できる情報源から最新の情報を入手する
●定義が曖昧だったり、複数の解釈の余地がある情報については、公平性を損なわないように独立した情報源を使う
●必要に応じて情報を使用する許可を取る

 

編集とは
●カギとなるメッセージを決める
●ポイントを一番うまく伝えられるデータを選ぶ
 (例…市場シェアVS売上データ)
●要点を絞って、データを抽出する
●ポイントを強化するための表現方法を選ぶ
 (例…絶対値VSパーセンテージ)


作図とは
●情報を的確に伝えるために、一番効果的なタイプの図表を選ぶ
 (例…傾向を表す場合は線グラフ、量を表す場合は棒グラフなど)
●グラフに補足説明をつける
 (例…タイトル、説明、凡例、出所など)
●メッセージを強調するために、色やフォントを活用する


見直しとは
●図表と元のデータを突き合わせて、整合性をチェックする
●客観的に見て筋が通っているかどうかを確認する
●読み手の目線で図表を見直す
●ほかの情報源と照らしあわせて、矛盾がないかどうかを検証する
●疑問が残る内容や異常値に関しては、業界の専門家に意見を聞く
●図表が適正かどうか、本書を使ってチェックする


のだと。

 

もうさ、これだけでお金払う価値あるでしょ。

超基本だけれど、なかなか教えてくれないw

で、みんな知っているようで知らないグラフの使い方の説明も乗っていますよ。

 

縦棒グラフ…特定の量を表すのに適している
横棒グラフ…同じ属性のものの順位付けをする
円グラフ…データ全体の中での割合を示す

 

とかね。

あと、数字算出の方法も教えてくれるんだな

 

変化率=(最後の数値-最初の数値)/最初の数値×100

B%のA%=A/100×B%

とかね。

 

知っていそうだけれど、よく知らなかったことを、わかりやすく教えてくれる良書ですわな。

 

 

ウォールストリート・ジャーナル式図解表現のルール

ウォールストリート・ジャーナル式図解表現のルール

 

タイトル:ウォールストリート・ジャーナル式 図解表現のルール
著者:ドナ・M・ウォン
発売元:かんき出版
おすすめ度:☆☆☆☆(よいね)