著者:内田和成
発売元:日本経済新聞出版社
目次
第1章 新たなゲームのはじまり――激化する異業種競争
第2章 相手の儲けの仕組みを無力化する――秩序破壊型
第3章 顧客が気づいていない価値を具体化する――市場創造型
第4章 新しい事業モデルをつくり出す――ビジネス創造型
第5章 バリューチェーンを見直す――プロセス改革型
第6章 既存プレーヤーはどう対抗するか
感想
なかなか面白いぞ、この本。
一言で言えば「オレがルールブックや」と会社が言い切るための方法が書かれているのですわ。
ルールを作ってしまえば、自分のペースでゲームを進めることができるもんね。
ということで、ゲームチェンジャーの競争戦略です。
ゲームチェンジャーというのは4種類に分けられるのですって。
1)秩序破壊型
【戦い方の特徴】製品やサービスが同じでも、新しい儲けの仕組みを導入することで新たな価値を生み出す。
【成功のカギ】既存企業の儲けのしくみを無力化する
2)市場創造型
【戦い方の特徴】儲けの仕組みは変えずに、新たな製品やサービスを生み出すことで新市場を創造し、競争のルールを変える
【成功のカギ】顧客自身が気づいていない価値を具体化する
3)ビジネス創造型
【戦い方の特徴】これまでになかった製品やサービスを、新しいビジネスモデルで世の中に提供する
【成功のカギ】イマジネーション(想像力)とイノベーション(創造力)を結びつける
4)プロセス改革型
【戦い方の特徴】これまでと同じ製品やサービスでも、それらの提供方法を変えることで、新たな価値を生み出す
【成功のカギ】既存のバリューチェーンを見直す
なんですと。
最近流行りの企業がどこに当てはまるか、本書では懇切丁寧に教えてくれます。
で、こういうふうに分類して整理したあと、必要となるのは「世の中、ゼニヤで」という話で設けのポイントです。
儲けのポイントがどうやって変わるのかは
- 省略…中抜する
- 束ねる…結合する
- 置き換え…代替する
- 選択肢の広がり…選択肢を増やす
- 追加…新しい機能や価値を付け加える
のだとな。
で、どうやって、世の中の流行っている会社はうまく行っているのか?の説明が続くのですが、最後に、そういう会社にやられちゃった会社のその理由、そしてそういう会社にやられない方法がしっかり書かれているのがGoodです。
それは何かといいますと
プロセス改革型には顧客視点で足元を見直す
市場創造型には新しい製品やサービスを増やす、あるいは、市場をずらす
秩序破壊型には既存の儲けの仕組みを否定し、事業の定義を変える
ビジネス創造型には有効な防衛戦略にならないことが多い
んですと。
じゃあ、そのやり方でうまくいくかというと、なかなかうまく行かなかったりするんですけれど
まぁ、それはそれでおいておいて。
新しいビジネスモデルを考える時と、自分のビジネスを守るときの両方に使える本ですね。
ゲーム・チェンジャーの競争戦略 ―ルール、相手、土俵を変える
- 作者: 内田和成
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2015/01/24
- メディア: 単行本
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タイトル:ゲームチェンジャーの競争戦略
著者:内田和成
発売元:日本経済新聞出版社
おすすめ度:☆☆☆☆(使えますわ)